世界一のゼラニウムオイルを探して

  • 2017/3/21

日本の佐賀県ほどの面積ながらも、その独特の地形により恵まれた自然環境の中で意外にも世界有数の質の高さを誇る農産物を複数輩出しているレユニオン島。
今回はその中でも香水等に多用されていて特に評価の高いゼラニウムオイルについて取り上げていきます。

ゼラニウムとは


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皆さんはゼラニウムという植物はご存知でしょうか?画像をご覧になると植物にあまり興味の無い方でもすぐにお分かりになるかと思いますが、日本でもよく観賞用として花壇に植えられているあの鮮やかな花を咲かせる植物です。しかしゼラニウムとは園芸用の名称で四季咲き性のものを指し、その他のゼラニウムはぺラルゴニウム(pelargonium;ギリシャ語の“pelargo”こうのとりが由来)と呼ばれているそうで、実際に日本で出回っているのはほとんどがぺラルゴニウムでは無くゼラニウムだそうです。

レユニオン島のゼラニウムは何が違うのか?


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レユニオン島で精油用に栽培されているゼラニウムはゼラニウム・ロザ(Geranium Rosat)と呼ばれる、元々はフランスはプロヴァンス地方のグラースで栽培されていた品種ですが、このロザ種が後に北アフリカに持ち込まれ、現地の他種ゼラニウムとの交配・品種改良を繰り返されました。
そしてついに1870年~1880年頃にそれがレユニオン島に持ち込まれて現地野生種との交雑が繰り返された結果、世界屈指の香り豊かなゼラニウムが生まれたそうです。現在レユニオン島にて栽培されている種の正式名称はPelargonium.cv roseというもので、主にレユニオン島西部の高地プチ・フランスにて栽培されています。
このロザに特徴的なのが、細長い花弁と細い毛にびっしりと覆われた大ぶりな葉です。
ちなみにこのロザという名前の由来ですが、ラテン語の形容詞rosatus(薔薇の/薔薇の様な)から来ており、実際に香ってみると本当に薔薇の様な甘い香りがするのです。

製造工程
まず精油を作るのに必要なのはゼラニウムのどの部分なのでしょうか。香りがする部位というと花の部分を想像される方も多いのではないかと思いますが、実はなんと葉から精油を抽出しているんですね。では、このゼラニウムの葉からどのようにして精油を抽出しているのでしょうか。下の写真をご覧下さい。レユニオン島ではこのような蒸留用の機械で精油が生成されています。昔は銅製のものが使用されていましたが、現在はステンレス鋼製が主流の様です。


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この右側のタンクが容量800リットルほどあるのですが、このタンクの中に金属製の網というかフィルターの様なものが有り、その上に重さ300~400kg程の葉を載せます。更にこのフィルターの下に水を入れるスペースが有り、ここに250リットルの水を入れ、下からアカシアの枝でおこした火で沸かしていきます。
お湯が沸くと、ゼラニウムの葉の毛先から少しずつ油が蒸気となって上がっていき、上部の細長いチューブを伝って左側の冷水が入ったタンク(この中にもチューブが通っている)の中を通り、最後にこのタンクの下に置かれた小さな缶の中に水蒸気の粒と一緒に溜まっていきます。その後水より比重の軽い油が自然と缶の上部に集まっていきます。この純粋な油の部分が香り高いエッセンシャルオイルになるのですが、ここまでの工程で3時間もかかるのだそうです。
約400kgのゼラニウムから取れる精油の量はわずか500g程度なのだそうです。

効能・効果・利用方法
さて、このゼラニウムオイルは様々な症状に効果がありますが、主な効果は下記の通りです。
・やけど、にきび、切り傷、ヘルペス等の肌トラブルの緩和
・皮脂バランスを整える効果、保湿効果も
・ホルモンの分泌を調整する作用が有り、様々な女性特有の症状(月経前症候群、生理痛、更年期障害等)の緩和
・自律神経を調整する働き、ストレスや不安感の緩和
・利尿作用、解毒作用リンパの流れを良くする
使用方法としては、ラベンダーオイル、マージョレーンオイルと混ぜて霧吹きで空気中に霧散する事で精神面の鎮静作用が期待出来、あるいは美肌効果や香りを楽しむ為に浴槽にはったお湯に、粉ミルクとゼラニウムオイル3滴そしてローズツリーを3滴混ぜ合わせて入浴するといった使用法も有ります。また、顔のむくみ対策として、3滴のゼラニウムオイルを垂らした水に浸けたタオルを顔に当てるという方法も有るそうです。

皆さんこの記事をご覧になってレユニオン産のゼラニウムオイルに興味が湧いたのではないでしょうか。

アロマオイル使用未経験の方でも手軽に利用出来るものなので、機会が有ればぜひお試しくださいね。

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