京の「はんなり」 江戸の「粋」

  • 2015/10/13
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マシュマロのような、少女のままのあどけなさを残した女。もしくは、聡明で洗練された、良い女。男性側の作りあげた、理想の女性像ではなく、あくまでも、同性としての目標でもあり、あこがれの存在。こんなふうに表現すれば、いったいどんな人をおもいうかべますか。百人いれば、百通り、千人いると、千通りの答えがあることでしょう。一方、少年たちのあこがれの英雄像は、東洋と西洋では、まったくちがいます。イギリスの男性は、ハムレットを格好良いと感じています。一方で、中国の少年は「三国志」の豪傑を神様同然にあがめています。しかし、アジアでは、ブルマ姿の王子を見て顔を赤らめるのです。

ヨーロッパでは、歌舞伎や京劇の扮装をした英雄を、奇妙なおもいで見つめています。つまり、「良い男」の条件は世界中で、だいぶ開きがあるもの。けれども、「良い女」は、世界共通なのです。古代朝鮮の壁画に描かれた美女も、フランス革命で死罪になった王妃も、ゆったりとしたやわらかな素材の服をまとい、ゆたかな髪をゴージャスに飾り立てていました。そして「良い女」とは、大きくわけると、二種類に分類されます。「はんなりとした」美女と「粋」な女。「はんなり」というのは、京の花街の言葉です。「華やかなで上品な」という意味ですが、女性を形容するときにしか使いません。つまり「はんなりとした男」とは、言わないのです。あえて、昭和風の考え方をすると「お嫁さんにしたい人」に代表されるような、ほんわかとした雰囲気でしょうか。 
 
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一方、「粋」とは、「洗練されている」とか「渋い中にも品がある」様子をさします。こちらは、男女どちらに使用してもかまいません。江戸っ子にとって「粋」と言われることは、最高の褒め言葉。自立したおとなの女に似合う言葉ですね。異性に愛される可憐な女と、自分をしっかりと持ったハンサムな女。もちろん、そのあいだには、何十色、何百色、何千色ものグラデーションがあることでしょう。ですが「粋」と「はんなり」という、二種類の定義を覚えておくと、新しい発見があるかもしれませんよ。新しい服を選ぶときや、朝、メイク・アップをするときなど、今日は、どちらのスタイルにするか、考えるのも楽しいですし。ほかにも、仕事場で、会議の席で発言する場面では「粋」、恋人に甘えるシーンでは「はんなり」と使いわけるのも便利です。自分のキャラクターや、立ち位置がわからなくなりそうなとき、頭の片隅で「粋」なのか「はんなり」なのか考えると、他人の目に映る自分としてではなく、己の心の奥に潜む、意外な本心を引っ張り出せるかもしれません。
 

 

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