ジブリ“独り勝ち”興行収入 「君の名は。」大ヒットの要因

2016-9-2

タイトルだけ聞くと岸恵子や鈴木京香を思い浮かべるオトーサン世代は少なくないだろうが、この映画は、アニメだ。

公開3日間で興行収入12億円超のロケットスタートを切った映画「君の名は。」(新海誠監督、東宝系)。いわゆる夏休み興行の勝負作ではないが、配給元は最終興収60億円も狙えると鼻息荒い。

ヒットの要因について、映画批評家の前田有一氏は「大まかなプロット(構想)の出来の良さがひとつにある。とっぴなストーリーではなく、大林宣彦監督の『転校生』(82年)を彷彿とさせるノスタルジックな内容が多くの観客の心に響いたのではないでしょうか」という。

■同人アニメの出身の「セカイ系」

物語をざっくりといえば、東京で暮らす男子高校生(神木隆之介・声)、かたや山深い田舎町に暮らす女子高生(上白石萌音)が夢の中で入れ替わるというお話。いわゆる王道だ。ただ、それに加え、各紙誌やネットのレビューには「新海ワールド炸裂」という文言が並んでいる。監督の新海氏はもともと同人アニメの出身で、哲学的かつアクの強い作風が売り。一世を風靡したエヴァンゲリオンの系譜に連なり、「セカイ系」と呼ばれる作品を生み出してきたことで知られている。

「“第2の細田守監督”として注目されていました。前作『言の葉の庭』の配給元は同じ東宝でも小規模の作品を取り扱う映像事業部。そこで結果を出し、今回は本流の映画営業部とタッグを組んだ。大規模作品ゆえの大衆性を持たせた作品ではあるものの、新海監督らしさは随所に感じられた。監督のメジャーに屈しなかった姿勢に根強いファンも満足できたのではないでしょうか」(前出の前田氏)

上映時間107分。目を奪われるのは、映像の美しさだ。新海作品を初めて見た本紙記者は室内の微粒子まで描くマニアックな仕事ぶりに見入ってしまった……。「光の使い方はおそらく世界一」(前田氏)と称される技法が炸裂で、木漏れ日の描写などディテールにこだわりまくっている。電車や駅周辺の景観の描写も細かい。その一方で、苦手とするキャラクターデザイン(登場人物の味付け)はその道のプロに任せる潔さ。

長らくジブリの独り勝ちだった日本のアニメ界にも世代交代の波が訪れている。

(日刊ゲンダイ)

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