薄曇りの空に、じと～っとした空気。湿気が多くて髪はバサバサになるし、気が滅入ってしまう梅雨の季節。
さすがに何日も雨が続くと晴れの日が恋しくなりますね。

1年の中で梅雨の季節の過ごし方が一番難しいかもしれません。
外に出かけるのも面倒くさいし、かといって家にいても洗濯物が部屋を占領し、湿気は増して、居心地がよくないですしね。

そんな梅雨の休日を、どう乗り切ればよいのでしょうか。

雨の中、あえて外出してみるのもいいと思います。
一つの建物の中で一日過ごすようにすれば、雨に濡れずに過ごせます。
ショッピングモールの中にあるシネコンで映画を観た後、ショッピングをするのはいかがですか？この際、ビニール傘を卒業して、かわいいお気に入りの傘をゲットするのも気分が上がります。
東京スカイツリーの下にあるソラマチ内には、プラネタリウムや水族館があり、ツリーに登らなくても遊ぶことが可能です。ショッピングするにもお店がたっぷりあり、一日中、外に出ないで過ごすことができます。
子供連れの方は、キッザニア、ラクーア、ナンジャタウン、デックス東京ビーチなどもおススメ。
雨の日バージョンのショーを目当てに、あえて雨の日に東京ディズニーランドに出かけるとう強者も多いとか。
外出する際は、髪型はアップにしたり、編み込みにしたりして、湿気対策をしておけばストレス対策になります。

家で楽しみたいという方には、梅雨のジメジメした雰囲気を打ち破るような明るい映画や音楽がおススメ。
ジャズやゴスペルなどの明るい音楽を聴きながら、雑誌を読んだり、家事をしたりするのも気分転換になります。
明るいミュージカル映画を観るのもいいですね。3作ご紹介します。
 

「雨に唄えば」
1952年公開。
ジーン・ケリーが雨の中で歌って踊るsingin’ in the rainの有名なシーンは必見

「パリの恋人」
1957年公開。
オードリー・ヘップバーンとフレッド・アステア主演。歌って踊るオードリーがとってもキュート。ファッションも素敵。

「天使にラブソングを」
1992年公開。
ウーピー・ゴールドバーグの出世作のゴスペル映画。爽快な気分になりたい方におススメ。
 

最近は、インターネット配信のサイトで音楽が聴けて、映画も観ることができるので便利ですよね。外に出かけてDVDを借りに行く必要がないというのがうれしい。もちろん、料金がかかるのですが、お試し期間無料のサイトもありますので、チェックしてみて下さい。
宅配ピザを頼んでインターネットでコメディ映画を観れば、外に出かけずに十分楽しめてしまいます。

逆に、雨のジメジメした憂鬱な雰囲気を存分に追及したい方には、雨の印象的なシーンのある映画をご紹介します。
 

「ティファニーで朝食を」
1961年公開。
オードリー・ヘップバーン主演。映画のラスト近く、オードリー演じるホリーが、大雨の中、猫を探す切ないシーンがある。オードリーの汚れ役にも注目。

「ピアノレッスン」
1993年公開。
ホリー・ハンター主演。マイケル・ナイマンの音楽が印象的。雨のシーンで主人公エイダに起こることとは・・・
ホリー・ハンターと娘役のアンナ・パキンの圧巻の演技がすごい。二人はこの映画でアカデミー主演女優賞と助演女優賞を受賞した。

「ショーシャンクの空に」
1994年公開。
ティム・ロビンス、モーガン・フリーマン主演。DVDのパッケージにもなっている雨のシーンが感動的な大作。好きな映画1位に押す人も多い映画。
 

さらに、お金をかけずに雨の日を楽しみたいという方は、図書館で本を借りて過ごしてみてはいかかですか。雨の日の読書用に、前もって何冊か借りておけば、雨の休日に外に出かけなくて済みます。
雨の印象的な小説をご紹介しましょう。
 

「雨」　ウィリアム・サマセットモーム著
南国の任地に向かう途中の宣教師デビッドソンは、降り続く雨のため島に足止めされてしまう。熱心な宣教師である彼は、奔放に振る舞うある娼婦を改心させようと試みるが・・・

「情事の終わり」　グレアム・グリーン著
雨の降る日、作家のモーリスは、偶然、公園で友人のヘンリーと再会する。
ヘンリーはうかない顔をしていた。モーリスが理由を尋ねると、妻のサラが浮気をしているのではないかと疑っているというのだ。モーリスには心当たりがあってサラの浮気調査を引き受けることになるのだが・・・

 
雨の印象的な映画も小説も、共通して言えるのは、人間の心理を追及した作品が多いように思います。
決して、明るい気分になれるものではないので要注意です。
雨の日の薄暗い雰囲気と、降り続ける雨の音が、物語をより深く理解できる環境にしてくれそうです。

雨の降る日の過ごし方の参考にしてくださいね。