流行しているエボラ出血熱とは?

  • 2015/8/26
パンデミック

エボラウイルスは大きさが80-800 nmの細長いRNAウイルス。
ひも状、U字型、ぜんまい型など形は決まっておらず多種多様。

初めて発見されたのは1976年6月。

スーダン(現在の南スーダン)ヌザラという町で、倉庫番の仕事をしていた男性が、急に39度の高熱と
頭と腹部の痛みを感じ入院、その後消化器や鼻から激しく出血して死亡。
その男性の近くにいた2人も同様に発症し、それを発端に血液や、医療器具を通して感染が広がったそうです。
最終的にヌザラでの被害は、感染者数284人、死亡者数151人だったの。

最初に発症した男性の出身地付近の、当時のザイールのエボラ川から。
このウイルスの名前は、エボラウイルスと名づけられ、病気もエボラ出血熱と名づけられた。

過去にエボラ出血熱はアフリカ大陸で10回、突発的に発生・流行している。
感染したときの致死率は50 – 90%と非常に高い。

イギリスでも感染患者が確認されているの。ロンドン郊外のカンタベリーで、34歳女性が感染者として病院に搬送された。

<ウイルスの特徴>

免疫系を攪乱(かくらん)するデコイを放ち、生体の防御機構をほぼ完全にすり抜ける。
体細胞の構成要素であるタンパク質を分解して最強の毒性を発揮。
免疫系を操作し血管を攻撃・破壊し、肝臓を始め全身の臓器を冒して発症者を死に至らしめる。

エボラウイルスはWHOのリスクグループ4の病原体に指定され、バイオセーフティーレベルも最高度の4が要求されているよ。

エボラ出血熱やエボラウイルス病と呼ばれている。
フィロウイルス科エボラウイルス属のウイルスを病原体とする急性ウイルス性感染症。
出血熱のひとつ、人にも感染し50-80%の死亡率を持つ種類もある。
人が発見したウイルスの内で最も危険なウイルスのひとつ。

感染源としては…。

☆患者の血液、分泌物、排泄物や唾液などの飛沫が感染源。
☆患者およびその体液へ濃厚な接触は問題があり、死亡した患者の遺体への接触からも感染。
☆基本的に空気感染をせず、感染者の体液や血液に触れなければ感染しないと考えられている。
☆過去の感染拡大は、死亡した患者の会葬や医療器具の不足(注射器や手袋など)で、患者の血液や体液に触れたものが多く、空気感染は基本的にない。
☆患者の隔離に関する措置が十分に行われていれば、感染することはない。

感染した時の症状は?

潜伏期間は、通常7日程(最短2日、最長3週間以上)。
WHOやCDCの発表では、潜伏期間中の感染力はなく、発病後に感染力が発現。
発病は突発的。
発熱、悪寒、頭痛、筋肉痛、食欲不振などから、嘔吐、下痢、腹痛などを訴える。
進行すると口腔、歯肉、結膜、鼻腔、皮膚、消化管など全身に出血、吐血、下血がみられ、死亡。
致死率は50-90%と非常に高い。

エボラ出血熱ウイルスには、ワクチンやエボラ出血熱感染症に対して有効な医薬品などない。
感染した後に回復した元患者は抗体があり、元患者の血液や血清の投与が唯一の有効な治療法とされる。

遺体の葬送

感染病患者の葬送は主に火葬が用いられる。
土葬では、たとえ遺体をエンバーミングしてもバイオハザードを含む扱いを受け、人間や動物などに掘り出されるリスクを防ぎ続けないといけないので、信仰の自由のような基本的人権を制限しても火葬するほうがよい。

対岸の火事として物事を見るのではなく、しっかりとした知識を培うことで不必要な混乱は避けましょうね。

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