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マレーシア移住生活 「ムスリムのお祈りと断食」
- 2016/7/25
今回はムスリムのお祈り(サラート)と断食(ラマダン)についてお話したいと思います。
ムスリムの方は一日5回 お祈りをします。仕事中でも例外はありません。彼らは祈りの時間になると「スラウ」という場所に行き、お祈りをするのです。
にゃんままはマレーシアで働き始めた時、サラートすることを見て とても不思議に思いました。ムスリムの同僚たちは必ずある決まった時間帯になると席を外してどこかへ向かうのです。それは「スラウ」というお祈りをする小さなお部屋でした。男女別になっていて、お祈りの前に体を清め、決まった方法でお祈りをするのです。
マレーシアの建物は余程小さくない限り、スラウが設置されてます。
サラートとは、一日に5回、イスラムの聖地 「メッカ」(Mecca)に向かい、お祈りをすることです。
旅行中や外出先でメッカの方向が分からない場合は、羅針盤を使い、メッカの場所を確認してお祈りをするのです。また礼拝をまとめてやることを「ジャムア」と言います。旅人や病人はもちろん、大意風などの天候不良のときや、色々な個人的理由などやむを得ない場合は、二つの礼拝をまとめて行ってもよいことになっています。
また、女性は生理中や、出産のあと通常の生活に戻るまでは、すべての礼拝を行いません。
サラートの前には必ず、ムスリムは礼拝の前に、身体を清める行為をします。このことを「ウドゥ」をするといいます。体の各部位を手、口、鼻、顔、腕、髪、耳、足の順に、決まった回数洗浄します。その際には洗面所など水が使える施設が必要です。
<サラートの時間帯>
ファジュル 夜明け前
ズフル 日の出からアスルまで
アスル 影が自分の身長と同じ(2倍)になってから日没まで
マグリブ 日没から日がなくなるまで
イシャー 夜
<ラマダン>
ラマダンは1年に1回あるムスリムの断食期間です。
ラマダン月の間、ほとんどのイスラム教徒は日の出から日没まで食べ物と飲み物をとりません。多くのイスラム教徒は日の出前にスフールと呼ばれる食事をとり、日没には家族や友人が集まってイフタールと呼ばれる一日の断食の終わりの食事をとります。イフタールでは、多くのイスラム教徒はムハンマドにならってまずデーツ(ナツメヤシの実)から食べ始めます。日没の時間を知らせてくれる携帯のアプリまであります。ラマダン期間になるとムスリムたちでレストランがいっぱいになるので、外食するなら日没前がいいでしょう。
この期間、ムスリムは旅行者や重労働者、妊婦・産婦・病人、乳幼児などを除き、ラマダンを守る義務を持ちます。しかし、断食をするかどうかは、原則として宗教的モラルの問題なのです。つまり、個人の信仰の意志なのです。
イスラム暦は純粋な太陰暦で閏月による補正を行わないため、毎年11日ほど早まり、およそ33年で季節が一巡する。そのため「ムスリムは同じ季節のラマダーンを人生で2度経験する」と言われます。ちなみに今年のラマダンは6月6日から7月5日までです。
女性は生理が始まってから、男性は夢精を経験した後にラマダンを守る義務を持ちます。