隠れた美食の街 フランス・リヨンの食べ歩き
- 2017/8/28
皆さんはフランスを旅行した事が有りますか?フランスというと、モードの国、芸術の国、そして美食の国等とよく言われていますよね。
フランスというとほとんどの人がモードの発信地であるパリを想像すると思いますが、パリだけがフランスではないのです。
その中でも先程の美食の国と呼ばれる所以の一旦を担っているのがリヨンです。
他にも沢山魅力的な街がフランスにはあるのですが、今回は先日筆者が訪れたリヨンでのグルメに焦点を当ててお伝えします。
リヨンってどんな街?
恐らくリヨンと言ってもピンと来る人は少ないかもしれません。ではまずリヨンはフランスの何処に位置しているのでしょうか?
大まかに言うとリヨンはフランスの南東部、スイスやアルプス山脈からそう遠くない所に有ります。イタリアやスイスへの交通アクセスも大変良い所です。
そしてリヨンは星の王子様の作者であるアントワーヌ・サンテグジュペリや映画を発明したリュミエール兄弟、そしてあの有名なシェフ、ポールボキューズの故郷でもあります。
美食の街の大衆レストラン
フランスでは昔からリヨンは食べ物が美味しい街として知られています。
街の至るところでブッションと呼ばれる、リヨンの郷土料理を主に提供しているレストランが営業しています。
このブッション、ただ単に美味しい郷土料理を出すだけでなく、ボリュームもたっぷりです。
【画像元】https://fr.wikipedia.org/wiki/Quenelle
では、主にブッションで出される郷土料理にはどんなものがあるのかと言うと、まず代表的なのがクネルです。
クネルとは、リヨンではセモリナ粉ベースの練り物の事を言い、それを茹でたものにエビ等の出汁が入ったソースをかけて食べられます。パスタに近いですね。
ふんわりとした舌触りで軽く食べられます。
【画像元】http://liveinlyon.blogspot.com/2011/03/les-specialites-culinaires-lyonnaises.html
もう一つはアンドゥイエット。
こちらは元々は南仏トゥールーズが発祥の、豚の内蔵や舌、心臓等を腸詰めにしたソーセージの一種の様なものですが、リヨンにも広まり独自の調理法が確立されて今に至ります。
多少の臭みは有りますが、歯応えが有り美味しいです。
3つ目はセルヴェル・ドゥ・カニュ。
こちらはヤギのチーズに刻んだエシャロットやハーブ、胡椒やオリーブオイルを混ぜ合わせたもので、主にパンと一緒に食べられます。
名前の由来は、経済的に困窮して羊の脳味噌すら買う事が出来なかった絹織物工場の工員たちです。
このブッション、ただ単に美味しいだけでなくボリュームもたっぷりです。よほど空腹状態で行かないと完食出来ないくらいの量で、実際筆者もブッションに行った際はデザートまで食べきれずに残してしまいました。
美食の街で美味しい和食も
何処に行っても美味しいものばかりの美食の街リヨンですが、美味しいのは地元料理だけではないのです。実は和食も本格的な美味しい料理を出しているレストランが有るのです。
その美味しい和食レストランの名前はシェ・テラ。
メトロのフォッシュ駅近くに有るこのレストランは、調理師からサービス担当者まで全て日本ゆっくりと楽しめる事で地元の人々にも人気です。海外に来てまで和食レストランに食べに行くのも変な話ですが、ここは敢えて食べに行く価値が有ります。
まとめ
さて、ここまで美食の街リヨンの郷土料理やレストランについてお伝えしてきましたがいかがでしたでしょうか。
見るからに美味しそうな料理と、絵に描いたような美しい風景が見える街で、きっと行ってみたいと興味を持ってもらえたのではないかと思います。
また、昔から移民を沢山受け入れてきた地域であり、そういった事情からか地元の人々が開放的で外国人に対する偏見も無いので、観光客にとっても過ごしやすい街だと思います。
皆さんも是非、機会が有ればリヨンを訪れてみてくださいね。