しぐさがエレガントな女性になるには
- 2015/9/29
老舗旅館の女将さんや、インタビューをうけるタカラジェンヌを見ていて気がついたことがあります。
それは、すごく顔立ちが整っている人ばかりではないけれども、なぜかみんな品があり、凛としたオーラがあふれていることです。姿勢のよさや、肌の美しさはもちろんのことですが、「しぐさ」がとてもたおやかで上品にみえました。
毎日、たくさんの人と接していて、たえず誰かに見られている緊張感で、外見が垢抜けてくるのはよくきく話です。
それなら、一般の会社の事務員や、専業主婦をしている女性は不利なのでしょうか。大丈夫。そんなことはありません。
茶道やクラシック・バレエを学んでいなくても、うつくしい手の動きをマスターするコツがあります。
まず第一に、「物を丁寧にあつかうこと」「音をたてないこと」
あまりにも単純すぎて拍子抜けしてしまいそうですね。ですが、両手をそろえて、この指の力を抜いて・・・などと言われても混乱してしまいます。意識をしすぎるあまり、動きがぎくしゃくとしてしまうと逆効果ですし。
なので、ひとまず難しいことは置いておいて、たとえば「ペンを取るとき」「湯飲みを持つとき」「新聞をめくる指」を、いつもよりほんの少しだけゆっくり動かすようにしてみてはいかがでしょうか。
たったこれだけで手元がエレガントになります。
せっかちにバタバタと動きまわるよりも、ゆっくり静かに振舞うほうが、やはり魅力的に見えるのでしょう。
ただ、口でいうのはかんたんですが、テンポのはやい動きよりも、ゆったりとかまえるのは本当は難しいのです。
たとえば、太極拳はおだやかな「型」の連続ですが、実際にやってみると、全身が汗だくになって驚いたことがあるとおもいます。
次に、たてるならば「小指」ではなく「ひとさし指」を。
ワイン・グラスをもつときに、そんなつもりはなくても小指がたってしまうことがあります。これは、見ようによっては女性らしいのですが、ちょっと古典的な印象になる場合もあります。とはいっても、すべての指にがっしりと力を入れるとたくましさばかりが強調されます。そこで、自由にするのはあくまで小指ではなく「ひとさし指」だと覚えておきましょう。
パソコンのキーボードを打つときや、スマートフォンに触れるときは、「中指」を軸にして、ひとさし指だけをわずかに浮かせるつもりにすると自然にやわらかなしぐさに見えます。
あまり気にしていなかった、手の動きを意識するだけで、ゆとりのある素敵な女性になれるかもしれません。