良縁祈願!縁結びの神さま 出会いを求めるあなたに(1)
- 2016/7/11
どんな願いもかないます?! 日本の神さまとパワースポット
―そろそろ結婚を考えたい。
―今つきあっている彼とゴールインしたい。
―まずは出会いが欲しい!
そんなあなたの願いに力を貸してくれる心強い存在。それが、日本の神さまです。
日本の神さまは、「八百万の神」(やおよろずのかみ)と称されるほど、バラエティ豊かで個性的。古(いにしえ)の時代から日本の大地を守り、民衆の生活の中に根差して日本人を見守って下さっています。
国を生み出すほどの強力なパワーを持つ神さまですが、私たちの日常の中で生まれる個人的な望みや、ささやかな願いごとにも応えてくれます。もちろん、恋愛や結婚を応援してくれる神さまも、数多くいらっしゃるのです。あなたの願いはなんでしょうか。日本の神さまは千差万別。願い事によって、お願いする神さまも変わってきます。あなたの望みに寄り添ってくれる神さまと、そんな神さまを祀る神社をご紹介しましょう。
素敵な出会いを求める人に
「天宇受賣命(アマノウズメ)と猿田毘古神(サルタヒコノカミ)」
―運命は、名前を尋ねた瞬間から―
どこかにいい人いないかな…。そう思っている方は、アマノウズメとサルタヒコノカミのカップルが、素敵な出会いを強力に後押ししてくれます。
古代、太陽の化身である「アマテラス オオミカミ」が天岩戸(あまのいわと)にその身を隠し、世界が闇に包まれたことがありました。その時、滑稽でエロティックな踊りを披露して岩戸に集う神々を大いに魅了した女神が、アマノウズメです。その踊りが巻き起こす歓声に気をとられたアマテラスが、岩戸を少し開けて外を覗こうとした隙に怪力の神が戸をこじあけ、太陽は無事、元の世界に戻ったのでした。
その後、神々が天上から下界へ降りる際に、アマノウズメも伴われます。一行が地上へ下りようとすると、天と地の間に一人の男神がいました。長い鼻を持ち目から光を放つ異形の姿に一行はたじろぎますが、そこで彼の名前を尋ねたのがアマノウズメでした。サルタヒコノカミと名乗った神は、天の神々を迎えに来たと言い、風のように空を飛んで、一行を高千穂の地まで案内したのでした。その後、アマノウズメは名前を尋ねた縁からサルタヒコに仕えることとなり、後に二人は夫婦になったと伝えられています。
天狗の原型と言われるサルタヒコは、自在に風を操り瞬時にどこまでも移動するため、旅立ちの神でもあり、強大な行動力の持ち主です。アマノウズメは芸能の祖とも言われ、艶やかな魅力と情熱を宿す神です。この2人なら、あなたに素晴らしい縁を引き寄せてくれるでしょう。
次の記事では、このカップルを祀る神社を紹介します。
(作成:HIMUKA)
神さまのお名前は古事記に準じて記載しています。また、神さまは本来「一柱、二柱」と数えますが、あまり一般的ではないため、「一人、二人」としています。