アメリカでタトゥーはファッション!?
- 2016/12/16
若いアメリカンの間でタトゥーは気軽なおしゃれというところです。街には所々にタトゥーショップを見かけます。
子供たちはタトゥーのシールをペタペタと貼って楽しんでいるし、高校生となるとヘナで一時的にアートのタトゥーを楽しんだり、大学生や大人ともなれば本格的にタトゥーショップへ出かけます。
女性は首や胸に可愛い「ちょうちょ」を彫っていたり、本物の宝石と見間違うようなネックレスのタトゥーを彫ったり、足首にバラの花を一周させてアンクレット代わりにしています。男性となればバイカーなら骸骨が好きだったり、おやっと首をかしげるとんでもないものも。あとで絶対に後悔するよねと思うような彼女の顔や名前まで彫ったり、漢字を読めないから平気で腕に「足」と彫っていたり、二の腕に「お母さん」「お父さん」の彫り物も見ました。日本のやくざの「鯉の滝登り」ならぬ「可愛いイルカ」が3匹女性の背中に彫ってあったリ、極め付けはフットボール選手のごついタトゥーです。彼らは体格がいい上にタトゥーで相手を威嚇しているのかもね。
また、セレブやモデル、ハリウッドスターなども大きくはなくともワンポイントなど小さいものを彫っているのをよく見かけます。
私の友人(日本人)のご主人(アメリカン)は小学校の教師ですが、40歳の誕生日の記念に肩にタトゥーを入れました。ただし、日本へ里帰りする時には彼女の家族には内緒です!日本でプールや海水浴に行く時もTシャツは脱がない約束です。まだまだ閉鎖的な日本社会では、タトゥーは暴力団をはじめとする反社会的な組織の構成員という考えがありますので。だから日本では刺青をしているとプールや温泉、スポーツジム等の利用制限があったり、結婚や就職、出世などにも不利ですね。日本人に受け入れられない感覚として、血液によって感染するB型C型肝炎のリスクも不快感と不衛生観念になっているのでしょう。
アメリカでタトゥーがファッションとして若い人たちの間で受け入れられているとは言え、賛否両論がありやはり知識層の間では眉をひそめられタブーになっています。昔は罪を犯した船乗りや罪人に対して見せしめのために印を入れたのがアメリカのタトゥーの起源です。1961~1997までニューヨークではB型肝炎の広がるのを恐れタトゥーが禁止された例もあります。彫ったあとで後悔して刺青を除去する高額な手術を受ける人も増えています。
日本ヤクザの半端ではない芸術のような刺青は、彼らが長時間痛さをこらえ彫り遂げた意志の強さは立派です。ですが江戸時代には罪人に刑罰として人目にさらされる額や腕に印として入れ墨を始めました。つまり刺青は犯罪者の印だったのです。その辺から考えると、ヤクザはつまり罪人という感覚ですかね。だから今でもタトゥーは後ろめたいのです。
あなたはどう思いますか?