日本人の口にも合う 絶品ハンガリー料理
- 2017/7/12
ハンガリーと聞いて実際に地図上でもイメージとしても思い浮かぶ人は実は数少ないのではないでしょうか?
ハンガリーとは、中央ヨーロッパに位置する小国、周りを7カ国に囲まれた、かつての歴史の中では大帝国として力を持った国であり、現在も中央ヨーロッパの中では近代化・観光化が進み、また夜景の大変美しい街としても知られています。
そんなハンガリーで主に食べられている料理、あまり知られていないと思われますが、実は日本人の口にとても合い、とても良い食材にも恵まれているのです。
そんなハンガリーの有名かつおすすめ料理をご紹介します。
「ハンガリー料理といえば…。とにかくパプリカを使う!」
ハンガリーに馴染みのない方でも知っているハンガリー語、それは「パプリカ」です。現地のマーケットやスーパーに行くと日本でお馴染みの赤・黄色・緑のパプリカの他に薄い緑がかった白いやや長細のものや、黄緑色の細いもの、辛味たっぷりの小さなものなど多くの種類のパプリカが売られており、ハンガリー人は料理に応じてその種類を選びます。そしてまたハンガリー料理に欠かせないのがパプリカパウダー。こちらは主に辛いもの、普通のもの2種類が売られており、ハンガリーの全家庭にあるといっても過言ではありません。このパプリカパウダーは、スープにも、炒め物にも、煮込み料理にも使われています。
「ハンガリーで味わうべきもの」
そんなパプリカパウダーが欠かせないハンガリーのおすすめ料理とは?
ハンガリー旅行の際、必ず味わうべきもの一つ目は「グヤーシュ」と呼ばれるスープ。こちらは人参、玉ねぎ、ジャガイモ、牛肉とまるでカレーに必要な材料そのまま使われる代表的なスープで、パプリカパウダーの真っ赤な色がとても食欲をそそり、見た目からとても濃い感じの印象を受けますが、食べてみると意外にさっぱりしています。各ハンガリーの家庭でも、レストランでもそれぞれの味があり、それぞれ食べ比べてみるのも良いかもしれません。ハンガリー版「おふくろの味」といった所ですが、やはり家庭で食べるものは格別おいしいです。
もう一つ、パプリカパウダーを使う代表的な料理は「パプリカチキン」。こちらは鶏もも肉をパプリカパウダーで煮込んだもので、ガルシュカと呼ばれるすいとんとパスタの間の様なものを付けあわせて供されます。煮込まれて柔らかくなったチキンに、なんとも言えないパプリカの風味が香り、ボリューム的にも大変食べ応えのある一品です。
「忘れてはならない!絶品フォアグラと国宝豚・マンガリッツァ」
ハンガリーと言えばパプリカ料理ですが、絶対に忘れてはならないもの、それはフォアグラとマンガリッツァ豚です。言わずと知れたフォアグラはハンガリーの名産品であり、フレッシュフォアグラのグリルやパテは本当においしく、またお値段も日本の何分の一かと思うほどお値打ちで頂けます。フォアグラが苦手な人もやみつきになるほどの美味しさ、是非お試しください。また、国宝豚のマンガリッツァは、ストレスのない環境でのびのび育ち、大変柔らかく、甘みがあります。こちらも多くのレストランで供されており、最近では特に、マンガリッツァのサラミなどお土産に日本へ持ち帰る人も増えてきました。
「ハンガリー料理にはやっぱりワイン!」
ここにあげた料理だけでなく、ハンガリー料理全般、時々しょっぱい…なんて事もあるのですが割と日本人の口に合い、中欧諸国の中でもかなり美味しい部類に入ります。そんなハンガリー料理と共に味わうべきはやはりワイン。ハンガリー全土にワイナリーが点在し、特に赤ワインで有名なエゲル、世界3大貴腐ワインの一つであるトカイアスーを産み出したトカイ両地は、首都ブダペストに並び、訪れる価値のある場所であり、そのワインも大変美味しいです。エゲルの地で有名な「雄牛の血」の名を持つ赤ワイン「エグリ・ビカヴェール」は辛口で重み・丸みのある味わいが特徴とされています。トカイアスーは琥珀色の甘い飲み口で、貴腐ブドウの含有率で3から6の数字で表記されており、6が最も甘く、またお値段も数字と共に上がります。6以上のものとなると最高級のエッセンシアがあり、こちらは金額も大幅に上がるのですが、ただ甘いだけではなく、深みも香りも素晴らしく、試す価値のあるものとなっています。
ハンガリー料理、あまり知られてはいませんが旅行の機会には積極的に試して頂くと、とても馴染みやすい、美味しいものである事が分かります。中欧の小国、アジア民族の祖先を持つ少しオリエンタルなハンガリーを、是非味わい尽くしてください。