心理学に学ぶ! 人が恋に落ちるとき
- 2015/5/12
人はどんなときに恋に落ちてしまうのでしょうか?心理学的に見ると、人が人を好きになってしまう状況というのが存在するようです。人が思わず人を好きになってしまう状況がわかっていれば、意中の相手を振り向かせることができるかもしれません。
【「好き」と言われて好きになる】
「好き」と言われて好きになってしまうことがあります。とくに「好き」と言われた人に他の相手がいなければ、この状況は成り立ちやすいのでしょうが、「好き」と言われた人に他の相手がいる場合でも、それがうまく行っていない場合や、片思いだった場合などは、その相手をさしおいて「好き」と告白してきた人を好きになってしまうということがよくあります。これは心理学で「好意の互恵性」と呼ばれるものです。つまり、人は好きになってくれる人には、好きという感情で応えるものなのです。逆に嫌いという反応を示せば、相手も嫌いという感情を返してきます。好きには好きで、嫌いには嫌いで反応するのが、人間関係の基本です。
【一緒にいるだけで好きになる】
誰かと一緒にいたいと思うことを心理学では「親和欲求」といいます。とくに不安や恐怖を感じると、人はこの親和欲求が強くなります。男女の関係では、ふたりで一緒に逃げたり、何かをふたりで一緒に達成したりすると、その相手を信頼するようになり、やがて恋愛へと発展していくということも多いのです。「親和欲求」を考えると、最初のデートはふたりで何かを達成したり、ふたりで恐怖を味わったりすることがよいといえます。例えば、遊園地のお化け屋敷に行ったり、ホラー映画を見たりするのがよいといえます。食事をするなら、その後がよいでしょう。恐怖体験を共有してお互いに信頼度が上がっていますので、いきなり食事をするよりも、親密になれる可能性が高いです。
【失恋は次の恋のチャンス】
失恋は心理的に大きな痛手です。自分を否定されたような気分になったり、喪失感から何もやる気がおきなかったりと、非常にネガティブになってしまいます。そんなときに自分に好意を寄せてくれる相手が現れたら、なびいてしまうのは当然のことでしょう。片思いの相手がいて、「フラれた」と聴いたら大チャンスです。たとえ自分の容姿に自信がなくても、相手は自己評価が下がっており、寂しくて仕方なくなっている時ですから、そっと近づいて優しく接すれば、恋が芽生える可能性大です。
【ロミオとジュリエット効果】
反対されればされるほど恋愛感情が高まることを心理学では「ロミオとジュリエット効果」といいます。恋に突っ走っている状態ではまわりが見えなくなっており、人の意見が耳に入らなくなることも多いものです。その恋愛を周囲から反対されているときは、本当に好きなのか、それとも「ロミオとジュリエット効果」で恋愛感情が高ぶっているだけなのか、一度冷静に考えてみたほうがいいでしょう。それでもどうしても好きなら、とことん突っ走ってみてもいいかもしれませんが。
恋愛はふたりの関係であってテクニックではありませんが、心理的な効果を知って上手に利用すれば、出会いから恋愛へと発展する確率が高くなるのではないでしょうか。「好意の互恵性」を考えると、好きな人にはストレートに好きというのが近道のようです。