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幼稚園選びの時に考えておきたいポイントとは?
- 2015/6/11
幼稚園入園前のお子様をもつ親御さんは初めての集団生活に向かう我が子に、喜びと同じくらいの不安をお持ちではないでしょうか?
3歳の子どもに、何が求められているの?
どんな幼稚園があるの?
何がどう違うの?
天真爛漫で、勇敢で、泣き虫で、素直。それではだめなのかしら?
オムツもまだとれていないけれど大丈夫かしら。
そもそも幼稚園ってなんだろう?
全国的な幼児への早期教育の流行りから、“小学校の予備校”と化しつつある幼稚園も少子化の中、ある程度保護者の要望を受け入れることによって運営を維持できているといった現状です。
保護者は些細な事でも不安で、心配な生き物。言い換えれば、早く安心したい生き物であるという現実が、よく現われたのが“小学校の予備校”のような幼稚園の多発です。
保育と教育は、恋愛と結婚が繋がってはいるけれども、決して同じものではないように同一のものではありません。
その、保育を受けるべき期間に、急いで教育期の練習をつむことが大切だろうか?
という疑問がわいてきます。
急がば回れを思い出す
かめ型子育て、うさぎ型子育て、という言葉があります。
言わずと知れた、うさぎとかめの徒競走のオハナシから来ているのですが結果を急いで求めないで!という意味の分類です。
時代はスピーディーさや確実性を追い求め、構築していく、培っていく、気長な作業が軽視されがちですが人間が育っていくのには、見通しを持った根気強さ、時には方向転換や臨機応変基礎基本をとばしてはいけないという根本的な作業が必要となります。
すぐに結果が見えるのは、親にとって安心でもありついついそちらに気持ちが向きがちですが、子育ての結果はもっとずっと先にでてくるものです。
今、目の前のお子様に必要なのは、学校教育へのすんなりとした移行をという思いから捉え違えて普及してしまった早期教育でしょうか?
年輪の軸が空洞であっては脆い木になるのを思い出してみてください。
幼稚園は人間の基本を学ぶところです。
家庭ではなかなか習得できないことがら、順番を守る、とか相手に譲るとか、気に入らない相手ともうまくやっていく、待つ、などといった、足し算や引き算、英会話や鍵盤ハーモニカよりも前に、集団の中で生きていく力を育んでいく場として幼稚園を捉えてみると見る目がかわってくることでしょう。
子育ての目標は、小1、小2までの優等生を作ることでしょうか?
もっとずっと先の、親である自分達が年老いた時、たくましく前向きに生き抜いていく大人になっていてほしいと願うのが親の本音ではないでしょうか。
同年代や、次の世代と協力し合って生きていく、我が子を想像するのです。
具体的には園のどこを見ればいいの?
都合のいい子が、いい子ではないように親にとって都合のいい園が、いい園ではないと考えてみてください。
大人にとってよくあろうとする園よりも、子ども達にとってどうか、を最優先している園を選ぶのです。
入園してから、我が子に育まれていく集団での社会性を目の当たりにする時親は、ハード面での不満があったとしても(月謝が高いとか、少々遠いなどの)吹っ飛んでしまうくらいの喜びを感じることができます。
我が子には何を準備すればよいでしょう?
ひとつだけ挙げるとしたら、“NO”が言えることです。
“やめて”が伝えられる事で、相手も加減を知っていくのです。
そうして、育ち合っていく場所が幼稚園なのです。
よく保護者から挙げられる質問
~お泊り保育でおねしょをしたらからかわれるんじゃないか~
~まだお箸が使えないことでいじめられるのでは?~
と言った不安がある様なのですが、それは、大人の目線、大人の世界観での価値基準であって、同じ年頃の園児たち、自分もおねしょをしていたかも知れない、お箸だってまだまだ悪戦苦闘しているという同士なのです。
どうしてそれを、からかったり、いじめたりするでしょうか。
出来る、出来ない、早い、遅い、にとらわれるのは大人の感性であって、育っている最中の彼ら彼女らにはそんなことは二の次なのです。
いかがでしたか?
幼稚園選びのポイントをいくつか挙げてみました。
保育期にきちんと保育という愛をたっぷり受けたお子さまは教育期に入っても、息の長い爽やかな成長を遂げることを、経験者として感じます。
未就学期にすべきことを飛ばしてまでも、教育期の練習が必要でしょうか?
お子さまにとってよりよい園にめぐり合えますことをお祈りしております。