老後資金はどうやって貯蓄する?おすすめの手法を紹介
- 2016/3/10
老後に必要なのは1500万〜3000万円
みなさんは、現在お金を貯蓄しているでしょうか。若いうちはまだ使ってばかりで、貯蓄していない人も多いかもしれません。貯蓄していてもきちんと計画的に貯蓄しているのではなく、余裕のあるときだけ貯めているという人も多いようです。しかし私たちが高齢者になったときには、年金の受給額は現在よりも少なくなっています。老後の生活を安定したものにするために、今のうちから準備していくことが大切です。
老後の生活にはどのくらいのお金が必要なのでしょうか。老後の生活には、毎月25万円前後が必要になると言われています。しかしこれは最低限の生活費なので、余裕のある生活を送ろうと思えば、毎月35万円程度必要になると言われています。老後生活を25年間と仮定すると、毎月25万円ならば7500万円、35万円ならば1億500万円もの資金が必要になります。
このうち公的年金でカバーされるのは、多めに見積もって6000万円程度です。そのため、自分で用意しなければならない資金は1500万円〜4500万円もあります。退職金が支払われるとしても、大部分は自分で貯蓄していかなければならないのです。また60歳で退職したとすると、65歳の公的年金給付までの5年間はまったく収入が無い状況が続きます。このような状況に備えるために、いくつかの方法を紹介しましょう。
個人年金で貯める
自分で老後資金を貯める方法の一つとして「個人年金保険」を利用するというものがあります。個人年金保険とは、保険料を積み立てていくことで将来年金を受けとることができるというものです。
個人年金保険には「終身年金」「有期年金」「確定年金」の3つの種類があります。終身年金は、公的年金と同じで決められた時期(例えば60歳)から死亡するまで一定額の年金が支払われ続けます。保険料はやや高めになっています。有期年金は決められた期間のみ年金が支払われるもので、終身年金と同じく死亡するまで支払われます。
貯蓄としておすすめなのは最後の確定年金です。確定年金は、5年〜15年程度の決められた期間は確実に年金が支給されるもので、本人が死亡しても年金は遺族に支払われます。確定年金で10年間年金を受けとるとすると、支払った保険料の総額の110%前後を受けとることができ、定期預金などよりもお得です。ただ、個人年金だけで老後の準備をするのは難しいため、個人年金で支払われる分は、退職から公的年金を受けとるまでの
期間の生活費や趣味に使う費用などをにあてる目的で加入するといいでしょう。
確定拠出年金で貯める
次に確定拠出年金で貯める方法を紹介します。確定拠出年金(日本版401k)とは私的年金の一つで、現役時代に掛金を納め、それを自分で資産運用し、その運用の成果に従って退職後に年金が支給される制度です。
確定拠出年金には「企業型」と「個人型」があります。企業型は自分が勤務している企業が、確定給付年金の制度を取り入れていなければ加入できませんが、最近では多くの企業が取り入れているようです。個人型は自営業や学生などの第1号被保険者が中心ですが、これからは主婦や公務員にも対象が広げられることが考えられています。
確定拠出年金を利用すれば、自分で資産運用して資産を増やしていくことができます。貯蓄するだけでなく、それを増やしたいという人にはおすすめの方法です。他にも老後資金を準備する手段はたくさんあります。自分にあった貯蓄・投資の手法を探してみてはいかがでしょうか。