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おとなの女性のための「靴」のお手入れ術
- 2016/3/10
ワンシーズンかぎりで履きつぶす、遊び心まんさいの流行の靴は素敵です。
けれど、おとなの女性なら、上質な「パンプス」や、「ベーシック」なブーツも必要になることでしょう。
そんな質の良い靴を一度購えば、きちんと、お手入れして大切にしたいものですね。というわけで、今回は、革靴との上手なつきあい方をお教えします。
まず、革の靴を長く履くために、一番大切なのは、湿気させないということです。「そんな初歩的なことはわかっている」と思われるかもしれません。たしかに、あえて、雨の日に新しい革靴をおろしている、という強者はほとんどいないでしょう。
けれども、一日中歩いた靴を、翌日にまた履くのは、めずらしいことではありません。人間も八時間ほど働くと、充分に睡眠をとり、休養しないと、次の日も、クオリティーの高い仕事をするのは難しいですよね。同じように「牛革」や、「羊革」「山羊革」など、いろいろとありますが、どれをとっても少し前まで、「生きて」いた動物たちですから。
というわけで、はじめは、値がはりますが、二足そろえて適度に休ませながら、履くほうが、長い目で見たときにお得ですよ。
そして、外から帰ってきたときには、靴全体に、ざっと、ブラシをかけてください。もしも、雨に当たってしまったときには、まるめた新聞紙を、靴の中に入れておくと回復が早いです。毎日のお手入れは、大雑把に短い時間でかまいません。
次に、念入りな靴の磨き方を紹介します。
1、いらないガーゼか、やわらかい布で、簡単に表面の汚れを拭い取ります。
2、次に、ごく、少量の靴クリームをすりこみます。
3、ふたたび、布で拭き取るか、ブラシをかけてください。
たった、これだけですが、表面に艶が出てくるのがわかりますよ。よく履く靴なら、週に一度ほど。あまり、出番がなければ、シーズンのはじめと終わりに行うくらいが、ちょうど良いペースではないでしょうか。質の高い革製品ならば、新品のときよりも、むしろ磨きこんで適度な「味」と「貫禄」が出てきたころが「旬」だとおもいます。
熟練した職人が、一つひとつ手作業で作り出した「靴」や、「かばん」は、日々のお手入れや、簡単な修理を続けるだけで、一生のパートナーとして添え遂げることも、決して夢物語ではありません。手間と時間をかけて、自分だけの「シンデレラ・シューズ」をさがしだして、大切に育てていきたいものですね。