現代アートの国、「直島」の魅力
- 2016/4/11
瀬戸内海に浮かぶ小さな島「直島」をご存知でしょうか。香川県の北に位置するこの島は、現代アートの島として注目を浴びています。なぜ、こんな小さな島が?と以外背に溢れた、まさに不思議の国、直島。その魅力をたっぷり解説します。
【なぜ現代アート?】
高松からは約50分、岡山から約20分フェリーに乗って直島へ行きます。瀬戸内海の小島と言えば、昔ながらの日本家屋が静かに立ち並び・・・と思いきや、直島にいったん足を踏み入れると、迎えてくれるのはへんてこな巨大かぼちゃのオブジェ。瀬戸内の田舎の島には似つかわしくない光景です。しかし、なぜか風景に溶け込んでいるんです。
島内には、安藤忠雄やジェームズ・タレル、草間彌生、クロード・モネなどのアートが屋外や美術館、古民家に展示されています。島中が現代アートに埋め尽くされて、まるで島自体が美術館のようです。
【アートで人を惹きつける島】
地域振興としてプロジェクトが始まり、今では日本国内外から多くの観光客が訪れます。昔ながらの民家に現代アートの要素をプラスした「島おこし」は大きな成功であり、過疎化に悩む町村の注目を浴びることにもなりました。
海外から訪れる観光客の上位3国は、アメリカ、韓国、フランスだと言います。日本の伝統文化に触れつつ、現代芸術と直島の豊かな自然を楽しむのがフランス人のバカンスの過ごし方に会っているのだそうです。
【直島の見どころ1.地中美術館】
もともとはクロード・モネの絵画「睡蓮の池」を展示するために安藤忠雄が設計した美術館です。モネの他には、アメリカの現代美術家ウォルター・デ・マリアとジェームズ・タレルの作品のみが展示されています。地下にありながら、自然光を十分に取り入れ、一日のうちでも時間の変化にしたがって作品の見え方が変化します。美術館そのものが大きな作品だと言えるでしょう。
【直島の見どころ2.家プロジェクト】
築数百年の伝統的家屋を利用して、アーティストが作品にしました。日本古来の「家」の美しさを残したまま、現代アートの斬新さが加わった、世界に2つとないアートが完成されています。何軒かあるので、サイクリングで回るのが効率的かもしれません。
【直島の見どころ3.現代アート銭湯】
アーティスト、大竹伸郎を中心としたチームのデザインの銭湯です。芸術作品として完成されていますが、実際に入浴できるのでぜひ、入ってみてください。キッチュな雰囲気がくすぐったい、でも妙に落ち着いてしまう安心感もあります。
【美術鑑賞と自然を満喫できる島】
直島は新しい休日のあり方を提案してくれています。現代アートを自分のペースで鑑賞しながら、自然を味わい、人の優しさに触れてゆったりとくつろぎの時間を過ごせますよ。