大人の女性の小道具 ブローチの新しい使い方
- 2016/7/11
「ピアス」や「ペンダント」は、たくさん持っているし、出番が多いけれども、そういえば「ブローチ」はつけない、という方はいらっしゃいませんか。ウインドーディスプレイされているのを眺めていれば、「きれいだな」とおもう反面、どのように使えばよいかわからないのが本音ではないでしょうか。ですが、ちょっとした法則を知るだけで、これまでよりも、もっとコーディネートの幅が広がるのです。
1.「帽子」や「ストール」などの小物のアクセントに
「ブローチ」といえば、かしこまったジャケットの胸元につけるのが王道ですよね。聡明に見えて、きちんとしている雰囲気を演出するのにもってこいだとおもいます。ただこれだと、ちょっとフォーマル感が強くすぎるかもしれません。そこで襟元ではなく、さりげなく「小物」のアクセントにしてみてはいかがでしょうか。オーソドックスな、「帽子」「バッグ」「ストール」にブローチをひとつあしらうだけで、キラキラとした光に視線が集まり女性らしい印象に。
2.「ヘア・アクセサリー」として
髪をシニヨンにまとめたり、ハーフアップにすると、スワロフスキーやリボンモチーフの「バレッタ」や「クリップ」が登場します。髪飾りを選ぶのは洋服を新調するのとは、すこしだけちがった楽しさがあります。けれども、細工が細かいものをチョイスすると、思わず値段がはるので驚いたことがありました。というわけで、お手持ちの「ブローチ」を「ヘア・アクセサリー」にしてみても。ジュエリーがきらめく本格的な「ブローチ」も素敵ですが、アンティーク風のものや、遊び心まんさいのユニークなデザインを選ぶとフレッシュなイメージに。
3.浴衣や着物の「帯留め」
普段のファッションとはことなり、「和服」をまとえばしっとりと落ち着いたムードになります。ところが、あまりにもクラシカルに傾くと堅苦しく、逆に裾が短かったり、奇抜な模様で「現代風」になりすぎるのも考え物です。そこで「帯留め」を純和風の正統派のものから洋服にあわせる「ブローチ」に変えるだけでずいぶんと垢抜けた装いになるからふしぎです。竹久夢二や中原淳一の描く大正ロマンの世界にも、袴姿の足元がブーツであったり、襟巻きだけが洋風の着物姿の美少女が描かれています。着物だからといって「型」にとらわれすぎず、「和洋折衷」にアレンジして新しい風を吹かせるのは、日本人のお家芸なのかもしれません。
このように、ちょっとした着こなしのアクセントとして、「ブローチ」を使いこなすとエレガントで小粋な女性になれる気がします。