夏のバカンス計画~そうだ、奄美に行こう~

  • 2017/6/16

ハワイも行ったし、グアムも行った。セブ島もよかったバリ島も・・・えぇ沖縄も。今や、国内国外問わずトロピカル体験済みの女性は増えました。そんな中、静かにおすすめの奄美の旅、その魅力、まとめてみました。

~こんなに近くにあったんだ~
憧れの南の島、国内では沖縄が有名ですが、隠れ家的レストランを見付けた時のようなうふふ、な気持ちで、奄美群島(今回は、奄美大島、徳之島、沖永良部島、そして与論島を中心に)を旅してみましょう。知っているようで知らない、奄美群島は九州南方の海上(鹿児島県と沖縄県の間)都道府県では鹿児島県に属します。その歴史も、文化も、自然も、人も大変魅力的なのです。

■奄美大島(あまみおおしま)
奄美地方の代表はこの奄美大島。たんに、大島、ともいいます。東経129° 北緯28° の亜熱帯地方に分類される年間を通して温暖な地域です。そこには本州ではお目にかかれない固有種を含めた珍しい生き物、果物や花々が咲きほこる楽園があります。

~ちょっとその前に、奄美群島ってどんな島々があるの?~
奄美大島を代表に、徳之島、沖永良部島、与論島・・・ひとくちに奄美といっても友人無人両方のいくつもの離島から成り立っている奄美群島。
鹿児島新港からフェリーに乗って各島に途中下船、一泊ずつしながら沖縄へと渡るコースもお勧めですよ。
また、反対に沖縄那覇空港から鹿児島新港まで北上するという手もあります。(鹿児島中央駅から新幹線で帰路につくという方法です)
沖縄那覇空港、鹿児島新港を往復するフェリーは島の人々の足となっていますが、途中下船をして、次の船に再乗船しても追加料金なしです。
つまり、一枚のチケットで、各島を一島ずつ巡ることができるのですからお得感満載です。帰りは那覇空港から飛行機でひとっ飛び(南下した場合)そんな方法もあります。 ※鹿児島新港は、鹿児島空港よりも鹿児島中央駅の方が近くて便利です。

~他にはどんな行き方があるの?~
飛行機で向かう方法とフェリーで向かう方法、その両方を組み合わせる方法があります。先にご紹介した4つの島はそれぞれに空港を持っていますが、ここでは奄美大島について記します(奄美大島から各島への飛行機があります)。鹿児島空港・那覇空港から奄美大島まではどちらからも約1時間のフライトです。鹿児島県と沖縄県のちょうど真ん中にあるロケーションであることがわかります。

乗り継ぎを検討される場合
■与論島(よろんとう)→沖縄本島から北へ23km、鹿児島から563km
■沖永良部島(おきのえらぶじま)→沖縄本島から60km、鹿児島から536km
■徳之島(とくのしま)→沖縄から257km、鹿児島からは383km
■奄美大島((あまみおおしま)→沖縄から300km、鹿児島から380km

鹿児島空港での乗り継ぎか、はたまた那覇空港での乗り継ぎか、ご検討される際にはそれぞれの距離、位置をざっくりと知っておくと便利です。 また、東京(羽田、成田)大阪(伊丹)からは直行便も飛んでいます。移動時間を減らし滞在時間を長く持ちたい派にはその手もあります。
羽田、成田からは2時間、それぞれ一日に2便ずつ大阪、伊丹からは1時間30分こちらも一日2便とんでいます。
また大島経由で各島へ飛行機で到着される場合
大島⇔喜界島 20分
大島⇔徳之島 35分
大島⇔沖永良部島 40分
大島⇔与論島 45分というフライト時間です。

街のざわめきから離れ、のんびりとした時間の流れ、ゆったりとした旅を目的とする方には是非とも、各島間だけでも船の旅をおすすめしたい、そんな場所なのです。

碧い海に白い砂浜、ここは日本なの?と目をうたがいたくなるような光景が島のいたるところに広がります。
世界遺産登録を目指す奄美群島ではまずはどこにいっても美しい海!世界でも有数といわれるほどに透明度が高いことからダイビングスポットとしても有名です。また、サーフィンやウェークボードも楽しめます。サンセットタイムには、のんびりゆったり過ごすのも楽園での楽しみですね。

■ホエールウォッチング
潜るのはちょっと・・という方にもトイレつきクルーザーで快適に海を愉しむ方法もあります。運がよければ地球最大の生物からジャンピングでごあいさつ!に遭遇できるかもしれません。他にも、水中観光船もあり、サンゴ礁や(奄美の島々はサンゴが隆起してできた島です)熱帯魚を濡れずに間近に見ることができる半潜水艦もありますよ。

■マングローブ
まだまだあります自然体験。マングローブの原生林をカヌーでくだるツアーもあります。天然記念物に指定されている珍しい生き物に出会える可能性も・・。

■ダイナミックな自然たち
その他にも、アマミノクロウサギ、メリカケス、オーストンオオアカゲラ、オオトラツムギ(それぞれ絶滅危惧種)などの希少な生物に出会ったり、夜には、天然のプラネタリウム、感動の流星たち、いいことあるかも!って思えちゃう自然たちに遭遇できるチャンスです。
奄美群島の島々は観光客が沖縄に比べ非常に少ないため、静かで、手付かずの豊かな自然がより多く残っているのです。せっかくの大自然、心奪われるような絶景、星空を一人占めできる贅沢。反面、だからこそ、知名度が低くホテルをはじめとしたお宿が少ないのでそこが要注意かも知れません。

~文化的魅力~
奄美地方の文化は、その立地から歴史的にも文化的にも特徴的なものが数多く見受けられます。本州と沖縄の中間的味わいがあったり、一方で各島独特のものが確立されていたりと、大変面白いものがあります。その寛容さと信念で、歴史を乗り越えてきた島の人々の知恵のようなものを感じます。

■郷土料理
鶏飯(けいはん・ケーファン)奄美に行ったら必ず食べてみたい、地元小学生の給食でも人気ナンバーワンの一品です。その他にも、油ぞうめんや蘇鉄味噌を使った味噌料理、みき、がじゃ豆などのお料理や本州では高値で出回っているトロピカルフルーツの宝庫でもあります。

■黒糖焼酎
奄美に行けばやっぱりこれ!種類も豊富で、アルコール度数も選ぶことができるので、ありがたいです。
なお、現地での黒糖焼酎は透明です。そして、時には沖縄のオリオンビールのグラスに、鹿児島の黒糖焼酎を注いでくださる、という~中間体験~もいたるところでおこりますよ。大島紬を着た、島のおばあちゃん達が、笑いながら体験させてくれます。

~琉球文化圏~
都道府県では鹿児島県にあたり、文化圏でいうと琉球文化圏にあたる奄美群島。最初にご紹介した、フェリーでの島々途中下船をお勧めする理由がここにあります。行きが飛行機での入島だったならば、帰りは奄美大島から与論島へと南下していく船の旅はいかがでしょうか。
琉球文化の色彩がどんどん濃くなっていくのを体感できます。
食文化同様に、奄美群島に伝わる風習の中には沖縄とも鹿児島とも異なるオリジナルのものや(方言などは島によって大きく異なります)
一方で、どちらかによく似ているものも少なくありません。
島同士が相互の影響を受けて、ひとつの文化圏が作り出されているのを感じるのは大変おもしろく、印象深い発見となるはずです。

例えば、各島には必ず“島唄”があります。沖縄にもっとも近い与論島、その次の沖永良部島では沖縄音階(レとラを除いたドミファソシド)を用いて唄われます。その北隣の徳之島、奄美大島へと北上していくと本土と同じドレミファソラシドの音階で島唄が唄われます。
島唄に用いられる楽器“三線”についても沖縄では~さんしん~と呼ばれるのが知られていますが、お隣の与論島では~サンシヌ~沖永良部島では~サンシル~徳之島では~サミシル~や~サミセン~と呼ばれ、奄美大島では“三味線”と表記したり“蛇皮線”と書いて~ジャミセン~~ジャビセン~と呼んだりします。

■ケンムン
奄美に昔から棲みついていると伝わる妖怪がいます。お好きな方は、明るい南国の人々に質問してみましょう。他にも、~民家の畳はどの辺りまで琉球畳なのか~島の人達に伺ってみるのも、旅の思い出になるでしょう。大らかで、温かい人々が多い風土なので一人旅であっても、不安に感じる事はありません。

※気をつけなくてはならないのは、人ではなく、台風とハブにご注意くださいね。これらも、地元の人たちは経験上多くのことをご存知ですから困ったときには、地元の人々に相談してみましょう。必ず親身になってくださいます。
※ハブのいる島いない島があります。

ハブが怖い方は・・・同じ奄美群島の中でも、ハブのいる島、まったくいない島があるので、(↑西郷どんはハブのいない沖永良部島に流されたため屋外牢でも命を落さずにすみました)調べてみてください。歴史的にも奥深い島々です。

いかがでしたか。映画やドラマの撮影地にもよく使われる奄美の魅力が伝わったでしょうか。最近では、江仁屋離島という島で(奄美大島の南端、向かい側)よゐ子の濱口さんvs土屋アンナさん、富永愛さんの無人島生活のロケ地にもなっていますね。私たちも、船で簡単に足を運ぶ事のできる絶景の島です。海外のリゾート地に行くのもいいけれど、移動時間が少なく、異文化体験に癒される奄美への旅も、おすすめなのです。

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