京都というかっこいい日本  ~六つの技、その洗練~

  • 2016/2/18

東京という町が経済都市であるならば、京都は日本の文化都市。年間5162万人(2013年)外国人観光客113万人が訪れるという世界でも有数の観光地京都。

JR東海さんに~そうだ、京都行こう~
京都観光タクシーさんに~おこしやす京都~と言われなくともきのう、きょう、あす♪と三都物語を唄われなくとも私たちは、京都にせっせと足を運んでしまうのです。Cool Japanとはなにも、漫画文化を初めとするサブカルチャーと呼ばれるものもの達への専売特許的な表現では決してないはず。京都のソフトパワー、その精神の用い方に見ることの出来るかっこいい日本 Cool Japanをお届けします。ある人は、数多ある京都観光にまつわるパンフレットや旅行雑誌を眺めながら、ある人は歴史書や芸事にまつわる作法などを学びながら京都を夢想します。その目的は十人十色、いや千差万別。そんな中、どうしても知ってから行っていただきたい京都に暮らす人々に伝わる六つの技についてご紹介しますね。

京都に息づく六つの技
■めきき   ほんものを見抜く力(批評眼)
■たくみ   職人を尊ぶ精神。ものづくりの技を継承していく心。また精緻なその技巧。
■きわめ   何かをとことん追求する姿勢。研ぎ澄ますこと。
■こころみ   新しいものを取り入れていく感性。冒険的な進取の取り組み。
■もてなし   ホスピタリティー。来訪者をあたたかく迎える心。
■しまつ   節度と倹約を旨とするくらしの態度。また、無用の贅沢をひかえること。

これら六つの技と呼ばれるものを大切にしながら個性的でありつつ現代にも繋がる、魅了的な日本文化の代表として京都という町は形成されています。親から子へ、子から孫へと幾代にもわたり、躾けや嗜みとしてこれらの技を身に付けていく洗練文化に、他地域に住まう日本人の私たは、ハッとさせられます。これらには千年の都としての長い歴史と経験から培われた生活の知恵でもあり、美的センスや、重層的な文化、世界が見る日本人の美徳が散りばめられています。

六つの技を読み解く

めきき
千年にわたって日本の都であった京都には日本の各地からたくさんの人々がやって来ました。都にやってきたよそ者は、時にはハッピーをもたらしましたが、反対に禍(わざわい)というアンハッピーをもたらしたこともあったのでしょう。そして、京の人々は禍を警戒し、生活の知恵として~見抜く力~ともいえるめききのセンスを発達させてきたのかも知れませんね。

たくみ
世界の先進国の多くが工業化した現代でも、京都では同時に職人の手から生み出される“ものづくり”に対する、高い評価と尊敬、精緻な技巧に対する誇りや、継承していく技能への協力と言った精神がはっきりと見てとれます。

こころみ
歴史が長いゆえに、ルールに縛られ、保守的な町だと思われがちな京都ですが、実はとてもフレキシブルで新しいもの好きという側面を持っています。例えば、“小学校”や“路面電車”、“水力発電”など、京都からはじまった日本初!のものも多くあります。政治や経済といった、生々しい首都機能を東の京都→→東京都にバトンタッチして節度ある距離をおきつつ、都会人としての先進なものへのめきき力を生かして現在でも、古都の優美さと並行して先端技術の発信地としても存在しているのが特徴的です。

もてなし
日本中の精神なのでは?と思われるかもしれませんが京都が京都である続けるところは、おもてなしの精神が人々のファッションにも見てとれるというところです。ファッション=自己表現と言った考え方が、全国の県庁所在地がリトル東京化した現代日本では色濃くなってまいりましたが、ファッションにもホスピタリティ(思いやり)を求めるのが京都の人々の暮らし方であるように感じます。他人を喜ばせて自分も喜ぶという心。例えば、他人に恐怖をあたえる、不安な気持ちにさせる、混乱させるそのような振る舞いや身なりを、もてなしの精神が足りない恥ずべき行為として慎む傾向が、若者の間にも普及しているのですから、特徴的な精神と言えるでしょう。

しまつ
ケチとは違うのだな。と深く納得するのが、このしまつという風習です。京都で“始末がいい”というのは褒め言葉で、“始末が悪い”というのは揶揄味のこもった評し言葉です。分相応ということを理解した振る舞いや、暮らしを送ることを日本は古来より美徳としてきましたが、一般的に全国東京化している日本では薄れてしまった感覚です。例えば、クラスのみんなが持っているブランドバックを私だけ持っていないと恥ずかしい
と、いうのが東京資本の消費活動だとすれば、必要もないのに、はたまた学生である自分にはまだ早いのにブランドバックを持っているのは恥ずかしい、釣り合わないと、いった感覚があるのが京都なのです。ケチとのおおきな違いは、必要な時に必要なものまで出し渋る、ということはなくメリとハリのきいた、上記の六つの技、めきき、たくみ、などといった感性を生かして無駄なく暮らし、必要なものは落とさずに進む賢明さを垣間見る事ができるのです。

京の独自性は日本の独自性

上記した京都の六つの技はそのまま日本の美徳、とも言い換えられるものものだと気付かされます。長い時間と手間がかかってこその奥の深い文化が、京都で見付かるのです。言うなれば、京都という町は一番を目指さず、一流を目指す町なのです。上を目指すよりも奥を究めていくといった考え方が、バブル期まで続いた欧米への憧れ、追いつこう、と躍起になった日本人たちが、世界に肩を並べることができた今、肩の力を抜き、ふと我に帰ると自分達に最も似合うもの、奥底に宿る精神を思い出すようにして私たちは京都に向かうのかも知れませんね。

品を醸し出し、海外からも尊敬を受けてきた日本らしさは京都という町が温存して待っていてくれていたように感じるのです。

世界の中の京都
海外の方々から見た京都へのイメージや実感をいくつか挙げてみます。

“個性的だけれど普遍性を持っている。“
世界都市の条件として、個性と普遍、歴史と現代との調和、といった要素が京都にはしっかり備わっているといえます。

“生き方、暮らし方、哲学、美学といったものが確立されている。”
“文化、芸術、心意気といった日本人のソフトパワーを感じる。”
他にも、京都という町には歴史も味も人も芸も外から一見しただけではうかがい知ることの出来ない重層的な奥深さがあるような気がする。というのは、日本人の私たちも京都で感じることではないでしょうか。常に、質をよくして行こうとする心は、六つの技の“きわめ”や“もてなし”の精神にも繋がります。

また、 京都の六つの技”を日本文化の技として、あらためて見直し、取り入れてみるという姿勢は世界が抱える様々な問題の解決へのヒントになるのではないか、そんな事も思うのです。

神社仏閣も、舞妓さんや、季節ごとのお祭りや、歴史も、京懐石も京セラやオムロンやワコールや任天堂も、みんな京都なのですが今回はどんな目的で京都に行く人にも読んでいただける、京都人のソフトパワーをお届けしました。

京都・・・
えっへん!と世界に胸を張りたくなるような、かっこいい日本がそこにあります。心豊かに、愉しい訪問となりますように。お気をつけて!

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