良縁祈願!縁結びの神さま 彼と結婚したい(1)

  • 2015/6/29
神社の手水

―彼が、運命の人なのかな
―この人と、人生を分かち合いたい

お付き合いする中で彼に運命を感じたら、生涯を共にしたいと思いますよね。二人の縁が永遠に続くように、願いを託すならこの二人です。

■彼との結婚を望む人に

「建速須佐之男命(タケハヤスサノオノミコト)と櫛名田比売(クシナダヒメ)」
―日本最古の歌は、結婚のよろこびを高らかにうたう

八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みに 八重垣作る その八重垣を
やくもたつ やくもやえがき つまごみに やえがきつくる そのやえがきを

これは、日本最古の和歌。雲が湧き立つ美しい土地に、何重もの垣根をめぐらせた安全な御殿を建て、愛する妻と幸せに暮らそう。そんな想いが込められた歌です。作者はタケハヤスサノオノミコト。命がけで守ったクシナダヒメと結ばれ、新居となる地を見つけた時に結婚のよろこびを歌ったとされています。

元々スサノオは、トラブルメーカーな神でした。亡くなった母神に会いたいと泣きわめいて追放され、反省して留まることを許された地でも大暴れ。怒った姉神アマテラスが天の岩戸にこもってしまう程の荒ぶる神です。

そんなスサノオが再び追放されて降り立ったのが出雲の国でした。そこでスサノオは、美しい娘と出会います。名はクシナダヒメ。しかし、彼女は生贄にされる運命にありました。この地ではヤマタノオロチと呼ばれる怪物に支配され、毎年美しい娘を生贄に要求されていたのです。娘の7人の姉も既に生贄となって命を落としていました。

最後の一人となったクシナダヒメまで生贄にしなければならないと、嘆き悲しむ老いた両親。娘を哀れに思ったスサノオは、自分がオロチを退治しようと申し出ます。娘はスサノオと共に行けるよう小さな櫛に姿を変えました。その櫛をそっと自分の髪に挿すと、スサノオはオロチ退治に出かけ、その絶大な力をもって見事勝利したのです。

乱暴者だったスサノオはスーパーヒーローとなり、元の姿に戻ったクシナダヒメとの結婚を許されます。二人は手を取り合って旅立ちました。新居にふさわしい場所を探す中で、もくもくと雲が湧き立つ強いエネルギーを感じさせる場所を見つけます。清々しいこの土地に住まいを設けて、二人で暮らそう。何重にも垣根をめぐらせた安全な御殿にして、二度と妻に怖い想いはさせない。そう心に誓ったスサノオは、喜びに溢れる自分の気持ちを歌にしました。

神々の時代では、一人の神から生まれた神同士が結ばれ、新たな神が生み出されます。スサノオとクシナダヒメは兄弟ではない男女が初めて結婚したカップルともいえます。日本最古のカップルの力を借りて、あなたと彼のつながりを生涯の絆へと高めましょう。

次の記事では、二人をお祀りする神社をご紹介します。

(作成:HIMUKA)

神さまのお名前は古事記に準じて記載しています。また、神さまは本来「一柱、二柱」と数えますが、あまり一般的ではないため、「一人、二人」としています。

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