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嫌な夢を見るのは何故?
- 2015/5/12
人は誰でも眠っている間に夢を見ています。夢を見ないと言う人は、夢を憶えていないだけです。なぜなら夢は元々起きたら忘れるようになっているからです。人にはレム睡眠とノンレム睡眠があります。体は眠っているけれど脳は活動している状態をレム睡眠、体も脳も眠っている状態をノンレム睡眠といいます。夢はレム睡眠時にみるものです。
子どもの頃はレム睡眠のほうが多いのですが、大人になるにつれてノンレム睡眠が多くなります。そのため大人は子どもほど夢を見ません。レム睡眠時にはトイレに行きたくなったり、物音で目が覚めたりしやすくなっています。夢も見ていますが忘れていることのほうが多いです。でも夢を憶えていることもありますよね。それは夢の中で感情が強く動いて、その結果目が覚めることが多いからです。
目が覚めて夢を憶えている時、その夢はどこか変わっていることが多くないですか。その不思議さに感情が動いているわけです。そして嫌な夢怖い夢ほど感情が強く動いて、目が覚めても残ってしまうのです。誰でも嫌な夢怖い夢を見ることはあります。問題はその頻度です。月に1度程度ならば問題はないでしょう。けれどそれが週に1度になり3日に1度になるなら、それは体のサインだと言えます。
寝る前にお腹いっぱいに食べたり、消化の悪いものを食べたりすると、嫌な夢を見ることがよくあります。胃がもたれて体がしんどくなってくる、そのしんどさが夢になるからです。辛いものや寝る前の飲酒でも同じことが起きます。要するにそんな場合は生活習慣を見直すようにと、夢を通じて体が訴えているわけです。
持病がある人は、服用しているお薬が原因で嫌な夢を見ることがあります。向精神薬や抗アレルギー薬が合わない時には嫌な夢の原因になります。これについては素人判断はできませんから、かかりつけの医師に相談してみましょう。副作用として悪夢が報告されているお薬もあるのです。
ストレスが嫌な夢怖い夢に形をかえて出てくることもよくあります。これはストレスがなくなることが一番いいのですが、簡単に解決できるなら誰も困りませんよね。そんな時はさっさと心療内科や睡眠科などで相談しましょう。まずしっかり眠れなければ体は休まりません。体が休まらなければ神経も休まらず、ストレスから睡眠障害や鬱状態に進んでしまいます。無理をせず休みなさいという体のサインなんですよ。
特に思い当たることもないのに毎晩のように嫌な夢を見るというなら、一度内科などで検査してもらいましょう。自分では気づきもしない病気が隠れている場合があります。風邪をひいて体調が悪い時、おかしな夢を見ることは多いですよね。それと同じ事が知らないうちに起こっているのかもしれません。
夢にはいろいろな意味があるとされています。解釈はまちまちですし、占いレベルであれば信じるも信じないも自由です。けれど夢が体からのサインであることはよくあることなのです。嫌な夢が続くなら、体の声に耳を傾けることが大事ではないでしょうか。