対人関係で悩まないための苦手な人との付き合い方
- 2015/7/2
苦手な人との対人関係がうまくいかず、その人を避けていませんか?
避ければ避けるほど、その人との仲は悪くなってしまいます。
苦手な人と上手に付き合うためにはどうしたらよいのでしょうか?
【嫌えば嫌われ、好けば好かれる】
対人関係は鏡のようなものです。相手に好意を持てば相手も好意で返し、嫌悪すれば嫌悪で返されます。
細かい仕草や表情、話し方から自分の感情が相手に伝わり、相手はそれに反応して同じ感情で返してくるものです。
苦手だからといって、その人を前に緊張すると、相手も緊張します。
互いに緊張したままでは打ち解けられないため、相手はあなたといると落ち着かないと感じるようになってしまうでしょう。
これでは関係はちっとも改善しません。
苦手だからと避けてばかりいると、相手にもそれが伝わります。避けられている相手とうまくやっていくことは難しく、ストレスになります。
相手もあなたが苦手だと感じてしまうのです。
【初対面が大切】
よくは知らないけれど、なんとなく苦手そうだという人と接しなければならない場合や、これから一緒にやっていかなければならないけれど、どうもやりにくそうな人だという場合、その相手の本当の姿を知らないうちから苦手意識を持ったり、嫌ったりすると、その後の関係はまずうまくいかないでしょう。
事前の情報や第一印象には縛られやすいものです。
相手があなたの苦手意識を見抜いて、この人とはやりにくいと感じてしまうと、お互いの感情が負の連鎖になってしまいます。
苦手意識からくる感情はすべて思い過ごしと考え、相手の優劣を判断しないほうがいいでしょう。
初対面では苦手だと思っても笑顔を向けて、相手を否定するような発言は避けるべきです。
【聞き上手になる】
話を聞いてくれる人に対して一方的な敵意は持ちにくいものです。
苦手な相手の意見に賛同できなくても、とりあえず否定的な意見は控えて、話をよく聞くことです。
とにかく話を聞いていれば、積極的な会話のキャッチボールをしなくてもすみます。
話をよく聞き、相槌や短い言葉で自分はちゃんと聞いているのだということを伝えます。
ときにはアイコンタクトをして敵意を悟られないようにしますが、相手のことがわかってくると、苦手意識も徐々になくなっていくでしょう。
相手に言いたいことを言うためにはまず信頼されなければなりません。
人は否定的な意見に耳を傾けたがらないものです。
知らない人から否定されれば腹が立つだけでしょう。
まず苦手な相手でも話をよく聞き、信頼されるように努めます。一度信頼されてしまえば、否定的な意見を受け入れる余地が生まれますので、言いたいことを言うのはそれからです。
【苦手な相手が無口だったら】
話は聞けるほうなので聞き上手に徹することはできるけれど、相手が話してくれないと間が持てなくてつらいという場合、無理に頑張って話す必要はありません。
無口な相手の場合、いろいろ話しかけられることをいやがることもあります。情報が少なく、相手のことがよくわからないので、やりにくいですが、大切なことはマイナスの感情を向けないことです。
慣れてくればある程度は話せるようになってくることも多いので、そのときは相手を肯定するような言葉をかけてあげるとよいでしょう。
相手との信頼関係があれば、無口かおしゃべりかはあまり問題にならなくなります。
【まとめ】
苦手な相手と上手に付き合うには、とにかく相手にマイナスの感情を向けないことです。
心理学用語に「好意の互恵性」「嫌悪の報復性」というものがあり、好意には好意で、嫌悪には嫌悪で相手が反応することをそれぞれ意味しています。
あなたもおそらく苦手な相手の感情を「嫌悪の報復性」で返しています。
その呪縛から逃れ、苦手な相手にも好意を返せるようになれば、対人関係で悩むことも少なくなるのではないでしょうか。