- Home
- LIFE-STYLE, 健康, 生活雑学
- 突然歯が抜ける! 恐ろしい歯の病気
突然歯が抜ける! 恐ろしい歯の病気
- 2016/2/4
こんにちは、ライターのディランです。以前、トニー(仮名)とビデオコールで会話をしていたときのお話です。音楽の話で盛り上がっている最中に、彼が突然「Oh・・・」と言って、口に手を当てはじめました。「どうしたの? 大丈夫?」彼は、奇妙な顔をして口の中から白いものを取り出して見せました。「え?」よく見てみると、それは・・・彼の歯でした。彼は驚きもせず、「なんだかわからないけど取れた」と言って、それをその辺にポイッと放置し、話に戻ろうとするではありませんか!
よくよく話を聞くと、歯が取れるのはこれが初めてではなく、実はすでに何本かなくなってしまっているとのこと。特に痛くなく、ぐらぐらしてきてそのうち取れてしまうそうです。彼は、ほとんど歯を磨いたことがなく、マウスウォッシュで十分、病院は高いから行かないというのです。突然歯が取れたことも、歯を磨かないという話も、潔癖症の私にとってはあまりに衝撃的だったため、私は言葉を失いました。そのあとしばらく歯とは関係ない話をしてビデオコールを終わりにしたのですが、私は彼の歯のことが気になりすぎて、一体何を話したのかよく覚えていません。
ネットで調べると、トニーの症状はどうやら「歯周病(歯槽膿漏)」のようでした。TVのCMなどの影響か、歯槽膿漏というと、比較的中高年層に多い病気だろうと勝手にイメージしてしまっていたのですが、最近は10代~20代にも増えているそうです。
●歯周病(歯槽膿漏)とは
「歯周病とは、歯に付いた歯垢の中の歯周病菌が、歯肉(歯茎)や歯を支える骨(歯槽骨)を破壊し、最終的には歯が抜けてしまう病気です。」(坂出市の歯医者「藤澤歯科医院」より)
日本臨床歯周病学会のサイトの中に歯周病であるかのセルフチェック項目がありましたので、紹介します。
□ 朝起きたとき、口の中がネバネバする。
□ ブラッシング時に出血する。
□ 口臭が気になる。
□ 歯肉がむずがゆい、痛い。
□ 歯肉が赤く腫れている。(健康的な歯肉はピンク色で引き締まっている)
□ かたい物が噛みにくい。
□ 歯が長くなったような気がする。
□ 前歯が出っ歯になったり、歯と歯の間に隙間がでてきた。食物が挟まる。
(6つあてはまる場合、歯周病が進行している可能性があり、全てあてはまる場合、歯周病の症状がかなり進んでいるそうです。)
●早く手を打てば治せる!
私も、歯肉のある1か所が腫れていて歯磨きの時に出血することがあり、定期健診をしばらくさぼっていたのも気になっていたので、慌ててかかりつけの歯医者さんに相談しました。「歯肉炎ですね。歯周病の初期段階です。このまま進行すると歯周炎になり、ひどくなると歯が抜けることもあります。」正直、ショックでした。毎日歯磨きしているのに!「でも、今ならブラッシングで治せます。出血しても歯茎と歯の隙間を意識して磨いてください。そのうち治ると思いますよ。」血が出たのは歯茎が傷ついているからだと思って、あまりその部分を磨きすぎないようにしていたのですが、実はそれが逆効果だったようです。歯医者さんに歯磨きのコツを教えてもらい、1週間ほど実践してみたら、すっかり腫れはひき出血もなくなりました。
歯の病気は虫歯だけではありません。お医者さんの話だと、虫歯になりにくい人が油断して歯周病を悪化させることがけっこうあるようです。また、普段の歯磨きだけでなく、定期的に歯医者さんで歯垢や歯石を取ってもらうことによって予防できるそうです。私はこの事件をきっかけに、3か月に1回の定期健診を2度とさぼるものか!と決心しました。その後、トニーとは最近は連絡を取っていないのですが、今でも彼の歯が心配です。