実際は妻9割夫1割?家事の完全分担など可能なのか

  • 2015/8/25
女性の家事労働

共働き夫婦が増え、結婚や出産をしても仕事を辞めずに続ける女性の方が、もはや多数派の時代。実際に夫の給料だけでは、やりくりは難しく、妻も働かないと生活が厳しいというのが実情です。
内閣府の少子化対策のためのアンケートによると、共働き夫婦の家事と育児の分担の割合は、妻9割夫1割が31.6%と一番多く、次に妻8割夫2割が24.0%妻7割夫3割が17.4%と続きます。9割1割はかなりきつい割合ですね。
完全分担など夢のまた夢の様に感じます。せめて、7割3割にはなってほしい。それくらいになれば、負担が少なくなるという方も多いはず。
せめて、7割3割が多数派になるように、夫に対してどう働きかけていけばよいのでしょうか。

「私だってフルタイムで働いている。なぜ私だけ毎日の食事を作って洗濯して家事をこなさなくちゃいけないのだろう?」

という疑問が湧いてきたら、ストレスがすでに溜まってしまっています。
しかし、これをストレートにぶつけてしまっても、うまく事は運びません。
この疑問が湧いてきたときにどう対処するかで、今後の家事分担の物理的精神的負担度が変わってきます。
いくつかのキーワードと共にどう対処すればよいのか考えてみましょう。

 

①男性も女性も、家事は女性がするものという考えをすり込まれている

現在ご主人が30代だとしたら、親の世代は50歳から60歳代。その世代の女性は、まだ専業主婦率が高く、仕事をしていない代わりに、夫の世話と子供の世話をして暮らしてきました。
また、専業主婦ではなくても、その世代の女性は、無理をして家事と仕事をこなしてきた人が多く、家事をまったくしたことがないという団塊の世代の男性の割合は多いです。
専業主婦の母親に育てられた人は、特に、家事は母親がするものという考えをすり込まれています。おなかすいたら、「何かつくって」、のどが渇いたら「お茶飲みたい」、とねだれば母親が自分の好きなものを作ってくれます。
洗濯などは汚れたものを洗濯機のそばにでも脱いでおけば、勝手に母親が洗った上に、きれいにたたんでタンスにしまわれているという、今思えば魔法のような生活を送ってきて大人になっているのです。
ただ、女性にも同じことが言えます。実家にいた時は、家事は全部母親がしていてやったこともないという女性も多いはず。
専業主婦の母親に同じように育てられたのに結婚したとたん、女性の方だけ家事を積極的にやるようになるのはなぜなのでしょう?
つまり、女性たちも「家事は女の人がするもの。」という考えをすり込まれていて、誰に言われたわけでもないのに、結婚したら私がやらなくちゃと考えてしまっているということです。
ですが、現代は、女性も同じように働いているわけですから、潜在的に男性たちも手伝いたいという気持ちはもっているはず。さらに、子供ができたら、もっと男性に家事を手伝ってもらわないと生活が成り立たないのですから、男性たちの手伝いたいという気持ちをうまく受け入れて、のばしてあげることが重要なのです。

②男性のやってくれた家事にケチをつけない

私の知り合いにこんな人がいました。結婚したての時に、夫婦で家事の分担を決めたそうです。料理や洗濯は妻が担当し夫は掃除担当。夫はやさしい性格でめんどうくさがりもせず、掃除機をかけ、はたきまでかけて掃除をしてくれるのだとか。うらやましいなと思ったのですが、そのあと、知り合いが言った言葉に驚きました。
「はたきのかけ方もなってないし、掃除機も雑すぎてやり方が気に入らないから、彼が掃除した後に、全部わたしがやり直すの」

自分がかけた掃除機のあとに、これみよがしに掃除をやり直されるご主人の姿を想像して、かわいそうに思いました。
せっかくのやる気もくじかれてしまいます。
家事を分担したのなら、分担した分は、ご主人に任せるべきです。
ほこりが少し残っていたら、そこは気が付いた方が拭けばいいだけの話です。
いちいち、やり方をチェックして、掃除機のかけ方がなってないとか、お皿の洗い方が違うとか、洗濯の干し方がおかしいとかダメ出しをし続けると、ご主人のやる気が無くなってしまいます。

「せっかく手伝ってるのに文句ばかり言われるからやりたくない」という思考に変わっていってしまい、そのうちやらなくなってしまいます。
最初は手伝ってくれていても、そのうちやらなくなってしまうパターンの場合、奥さんがイチイチやり方にケチをつけているケースが多いです。

たしかに、水を流しっぱなしにしてお皿を洗ったら不経済ですから、「わかってないわね、水は止めてやるのよ」などとダメ出ししたい気持ちは十分わかります。
ですが、一か月数百円の節約の為に、これからご主人がやってくれる一生分の洗い物を無駄にするのは、得策ではありません。
自分の思いどおりの家事をやってもらいたいと思うのであれば、最初から自分で全部やるしかありません。
妻と夫がパートナーとして家事を分担するのであれば、分担した家事のやりかたは相手に任せるべきです。
それでも、どうしてもやり方が気になってしまう場合には、もっとうまく伝えましょう。
「この前テレビで見たんだけどね、水を止めながら洗い物をすると毎月○百円も水道代が変わるんだって。ちょっと一か月やってみない?」などと言って、一か月後に結果を見せれば、ご主人はきっと今後もずっとそのやり方でやるでしょう。論理的な結果を好む男性は多いです。
最初から、「○百円の為にやり方を変えたくない」と言われたら、きっぱりあきらめてください。

③男性は誉めて伸ばすしかない

「自分の方が多く家事をやっているのに、なんで主人だけ誉めなくちゃいけないんだ」と思うかもしれませんが、そこは心を広くもって、誉めてあげてください。最終的には、自分の為になるのです。
お風呂掃除だったら、「やっぱり力の強い男性が洗ってくれた方が綺麗になる。だから今日のお風呂気持ちよく浸かれたよ」などと具体例を言えば、男性もやって良かったと思えるはず。
誉めて喜ばすを繰り返して、男性のプライドを刺激すれば、「もう少し手伝おうか?」となる可能性はあります。
好きで結婚した妻なのですから、喜ばせたいという気持ちは必ずもっているはずです。家事負担0割夫にしてしまうかどうかは、妻の夫への態度次第です。
家事負担3割4割夫を増やすことができれば、完全分担される日が来るのも、夢ではなくなるかもしれません。

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