マレーシア移住生活 「ハラル(HALAL)」
- 2016/10/14
本日は 「HALAL」についてお話したいと思います。マレーシアには大きく分けてマレー人、中国系、インド系3つの民族が共に暮らしていますが、その中のマレー人は、ほとんどがムスリムなのです。彼らはHALAL(ハラル)だと認定されたもののみ食べます。
さて、ハラルは何でしょうか。
ハラルは「許されている」という意味のアラビア語です。「ハラール」ともいいます。具体的にいうと、野菜、果物、魚、卵、牛乳、イスラムの方式にしたがって畜された動物の食肉、あるいはその派生物なのです。
「イスラムの方式にしたがって畜された動物の食肉」というとピンと来ない方がほとんどですね?もっと分かりやすくいうと、野菜、果物、ほとんどのシーフード、牛乳、特にお肉はイスラム教徒によって屠殺(とさつ)されたもののみHALALと言えるのです。(非ムスリムが屠殺したものは食べられません)
豚は一番知られた食べてはいけないお肉なのですが、その理由はなんでしょうか。
それは、クルアーンに書いてあるからです。(クルアーンとはイスラム教の経典です)
『死体と血と豚肉が、あなた方に禁じられた。』(クルアーン5:3)
また、こうも仰せられました。『…あるいは豚肉。実にそれは、悪しきものである。』(クルアーン6:145)この「悪しきもの」とは、つまり穢れのことです。
実は、豚以外に禁じられた動物もあります。
牙を備えた野獣:ここでの意味は、ライオンやトラのような大型獣か、猫のような小型獣かを問わず、全ての肉食動物のことです。犬も、この中に入ります。
鉤爪のある全ての鳥類:これはタカ・ワシ・フクロウなどの、全ての肉食鳥類のことです。
昆虫類:陸上の全ての昆虫類は、屠殺することが不可能なため、食用を禁じられます。ただしイナゴは例外で、食用を許されています。
ヘビやネズミの類い:これらは食用を禁じられており、殺すことが命じられています。
非野生のロバ:乗用や荷役のために、村などで使役されているロバのことです。
このように彼らが食べてはいけないものをハラーム(ノンハラル)といいます。「禁じられている」と言う意味でハラームをノンハラール(ノンハラル)と言う人もいます。
ハラルやハラムはモノや行動が「神に許されている」のか「禁じられている」のかどうかを示す考え方です。例えば、嘘をついたり物を盗んだりすることは「ハラム」とされます。
ハラルとは神に従って生きるイスラム教徒(ムスリム)の生活全般に関わる考え方であり、ハラルマーケットは、ムスリムの日々の生活全てに関わる商品やサービスなどの提供を全て含んだ、とても幅の広い市場なのです。
<引用/参考サイト>
・一般社団法人ハラル・ジャパン協会 http://www.halal.or.jp/halal/
・NEW MUSLIM GUIDE http://newmuslimguide.com/ja/your-food-and-drink/518