博物館島を巡ろう
- 2017/1/17
ドイツは博物館、美術館の多い国でありベルリン市内だけでも多数の美術館や教会などもあり、教会めぐりだけでも1日が過ごせるとも言われるほどです。
ドイツには博物館がぎっしりと凝縮された通称「博物館島」があります。
博物館島といっても船などで移動するような場所ではなく、ベルリン美術館をはじめとする5つの美術館が入っていることから「まるで博物館で島のように見える」ということからの愛称になります。シュプレー川の中州の一部であり、河川の中ではあるものの、橋を渡って徒歩やバスなどで向かうことができるので人気の観光スポットの一つといってもいいでしょう。
<旧博物館>
博物館島の中でも最も古いものであり、1830年の建築である。ヴィルヘルム3世の集めていたコレクションでのギリシャのものを公開するための目的として建造されました。内部はもちろんですが外壁なども当時のままの部分もあるので建物そのものが芸術品としても認定されています。
<新博物館>
第二次世界大戦で一度焼失しましたが、その後に当時のままの姿の再現復元に着工し現在の形になっています。エジプト美術などを中心にした陳列になっていますが、紀元前などの文化の展示などもあり、オリエンタル、中東文化などを見たい時にもおススメの博物館の一つです。
<旧国立美術館>
1876年の建築であり、当時の資産家のコレクションなどの寄贈が多く保管されています。旧国立美術館との表記にはなりますが、新国立美術館と比べても遜色なく楽しむことができ、19世紀の文化、絵画、オルゴールなどの展示物もあり、ガラス工芸品などその種類は多岐にわたります。ドイツ国内はもちろんですが当時の銀行の頭取でもあった資産家のコレクションは国外にも多岐にわたり、19世紀の文化そのものを凝縮して観覧することができるといってもいいでしょう。
<ボーデ博物館>
1904年にフリードリヒ博物館として開館し、彫刻美術などを楽しむことができます。長らく改修工事の為に閉館されていましたが2006年に開館し現在は観覧が可能になっています。
改修工事の部分などをチェックするミュージアムコレクターが訪れることも多い博物館でもあります。
<ペルガモン博物館>
1930年と博物館島の中では最も新しい博物館になっています。古代ローマやオリエント、中東美術を近代まで集めてあり、歴史的文化を見ることもできます。ペルガモンの大祭壇を管内に移築したことからこの名前になっており、遺跡や文明などもこの博物館一つで堪能することができます。
【世界遺産としての博物館島】
博物館島は存在そのものが世界遺産として登録されています。それぞれの博物館も
世界遺産としての認定を受けていますが、5つの博物館を収監してある部分や歴史的な価値なども大きな部分からの認定であり、この博物館島が特殊などん材あることも理解できます。
博物館島はヴィルヘルム4世が「芸術と科学」を提唱し、一帯を文化施設として指定したことが発端となっています。このことからも芸術品としてはもちろんですが、文化施設、歴史的観点からも重要な存在として認められているといってもいいでしょう。
ドイツには多くの世界遺産に指定されている美術館や博物館があります。この博物館島も
ベルリン観光の際には観光先の一つとしてお勧めになります。
美術品はもちろんですが、古代史や歴史に触れることもできる場所であり、絵画などのほかにも展示物の豊富さ、管内の保存の良さなど建物そのものを楽しむこともできるのが博物館島の特色の一つになっています。1日かけてじっくりと5つの博物館を楽しむことがベストといっても問題の無い内容の濃さになっています。