エッセンシャルオイルで薬いらず
- 2017/3/29
健康志向の強いバンクーバーでは今、ヨガやピラティスなどたくさんのエクササイズに加えて”essential-oil エッセンシャルオイル”が人気です。
ベジタリアン(基本お肉を食べない人たち)やビーガン(お肉はもちろん動物から取れるもの、牛乳やチーズ、卵なども食べない人たち)といった自然派志向の強い人たちもたくさんいるためか、街を歩いているとエッセンシャルオイルのお店やオーガニックスーパーなどでたくさんの種類のオイルを買うことができます。
エッセンシャルオイルとは一見、普通のアロマオイルのようなものなのですが、”エッセンシャル”(精油)と名のつくものは、100%天然の成分からできているもので、余分な成分が配合されていないため、スチームで香りを楽しむだけではなく、お肌につけてマッサージしたり、お風呂に入れてリラックスしたり、物によっては飲んだり塗ったり、薬のように使うことができるのです。
たとえば、風邪やインフルエンザなどのウィルスや菌が原因の病気なら”オレガノ(マジョラム)”のオイルを水に1、2滴たらして飲むか、カプセルにココナツオイルと一緒にいれて飲むと、抗菌作用をもたらしてくれるので、2、3日ですぐに元気な自分に戻ることができます。
病院のお薬は、多少なりとも副作用がつきものです。風邪薬だったら眠くなったり、ぼーっとしたり、胃があれてしまったりもしますよね。しかし、エッセンシャルオイルには副作用というものがありません。
ちなみにオレガノ(マジョラム)は、ウィルス性のイボや足の裏にできる魚の目なんかにも効果的で、毎日1、2滴その個所にたらしておくと、皮膚科のお薬でも治らなかったしつこいイボが2か月ほどでポロッと落ちてなくなります。
精神面にも影響するそうで、気分が少し鬱気味だったり前向きになれない時にも効果的です。
匂いも効果も強めなので、しっかり使い方を調べてから実践するといいですね。
他には、”ペパーミント”も外せません。
片頭痛で頭が痛くなった時、肩がこってるなぁと感じるとき、胃もたれしているとき、口臭が気になるとき、アレルギーで鼻の通りが悪い時など、とにかく万能選手です。
使い方は用途によりますが、これも水に溶かして飲んだり、直接塗ったりして使うことができます。
お友達や彼氏彼女とお食事に行ったとき、”このお料理美味しいけどちょっとニンニクがきついなぁ”なんて時ありますよね。
そんな時、鞄からサッとペパーミントのエッセンシャルオイルを取り出して、お水に1.2滴たらして飲んでみてください。胃も口臭もすっきりするし、香りも良いです。それに、ちょっとオシャレですよね!
実際に、ベルギーやフランスでは医療(メディカルアロマテラピー)として使われているほど、その実績は認められています。病院に診察に行くと、医師がエッセンシャルオイルをブレンドして処方してくれて、しかも保険も効くそうです。
ただし、実際自己判断で薬のように飲んで体内にいれるとなると、一概に”エッセンシャルオイル”といってもたくさんのブランドの種類があり、慎重に選ぶ必要があると思います。
いくら100%天然のものだからといって、やはり取りすぎは良くないですし、ひとつひとつに使い方の注意点などもあります。中には、体内の余分なものを排出させようとする力が強く、生理を引き起こしやすくするものなど、妊婦さんは使用を控えたほうがいいものなどもあります。
基本的にはとても体に優しくて、自分の持っている自然治癒力を高めてくれるエッセンシャルオイル。まずは自分でよく調べて、店員さんに聞くなどしてからの購入をおすすめします。