健康で美しい髪を保つ正しいヘアケア教えます!
- 2017/2/10
女性にとって髪は命とも言えるものだと思いますが、その髪を健康な状態で保つのはなかなか難しいものです。しっかりケアしているつもりなのに傷んでしまう、手触りが悪い、パサついてしまう、そんな悩みを持つ女性は少なくないでしょう。ですのでまず髪が痛む原因やケアの仕方をしっかりと理解するところから始めると解決策が見つけるのではないでしょうか。過去に日本、現在はアイルランドにて美容師をしている私から正しい方法をお教えいたします!
【髪の乾かし方に気をつけよう】
今まで美容室などに行かれた際、髪のダメージについて美容師さんに相談すると、「シャンプーの後しっかり乾かしていますか?」ということを聞かれることが多かったのではないでしょうか?髪のダメージの原因の一つとして濡れたまま放置するといったことが挙げられるからです。
髪が濡れている状態の時はキューティクルが開いている状態です。このキューティクルが開いている時に髪に摩擦が与えられるとダメージに繋がります。タオてば乾かさずに寝てしまうと枕と髪との間に摩擦が起こり痛いやすくなります。朝髪を乾かしきらずに帽子をかぶったりすることもまた同じです。
つまり髪を乾かすことによってこの開いたキューティクルを閉じる、といった作業が重要になってきます。ですが、この際に気をつけなければいけないのが、ただ乾かせばいいというわけではありません。キューティクルを閉じるには乾かし方が重要なのです。
●髪は根元から乾かす。
これが意外と見落としがちです。男性やショートヘアの女性の場合はまだいいですが、ロングヘアの方の場合、これを怠るとしっかり乾かすことができません。やみくもにドライヤーを当てても、根元にドライヤーの熱が当たっていない場合が多いのです。
「時間がなくて面倒くさい…」と思われる方も多いかもしれません。ですが実は、根元から乾かした方が時間を短縮することができます。髪の根元に風邪を当てると、自然と毛先まで風が流れるので毛先も一緒に乾かすことができるのです。逆に毛先だけに風邪を当てていると、根元は髪の毛が密集しているためなかなか根元まで風が行き渡りません。よって乾いたつもりになっていても根元は濡れたまま、といった状態になります。
しっかり乾かして外出したのに時間が経ったら髪に変なボリュームが出てまとまりが悪くなる、といった方もいらっしゃるのではないでしょうか?これは根元が乾いていないため、時間が経つと根元が癖がついたまま乾いてしまうことによって不自然になってしまうのです。くせ毛の方は特に気をつけたほうがいいでしょう。ダメージだけでなく髪のまとまりなどにも影響してしまいます。
●ドライヤーを当てる角度が重要
髪を乾かす際、まず根元を乾かし、そこから毛先に移っていくのが効果的なのですが、この際、例えば毛先から根元に向かい風を当てるとキューティくるは閉じてくれません。逆に切れ毛や枝毛の原因になってしまいます。
ドライヤーの熱を当てる際は根元、もしくは中間部分から毛先に向かって風を当てるようにしましょう。こうすることでキューティクルが閉じ、髪に水分を閉じ込めてくれるので髪の状態を良く保つことができます。さらに細かく言うとドライヤーの風を髪に対して45度の角度で当てるのが最も理想的です。実際にプロの美容師さんはそこを意識して髪を乾かしています。髪を少し引っ張り、テンションをかけた状態で45度で熱を当てることで髪にツヤも出るので効果的です。
●乾かしすぎには要注意
もう一つの注意点としては髪の乾かしすぎです。健康な髪は程よく水分が含まれている状態です。つまり乾かしすぎるとパサついてしまい、ダメージにもつながり、まとまりも悪くなります。もともと乾燥しがちな髪質の方は特に注意が必要です。
【トリートメントとコンディショナーの違いを理解しよう】
トリートメントとコンディショナーにおいては現在では多くの種類がありますが、まずはこの二つの違いを理解する必要があります。
簡単に言うとトリートメントは髪の内部を補修するもの、コンディショナーは髪の表面をコーティングするもの、です。つまり、コンディショナーで表面をコーティングした後にトリートメントをつけても成分は髪の内部には入っていきません。まずトリートメントをした後に、コンディショナーで表面をコーティングし、成分を内部に閉じ込める、といった方法が効果的なのです。
ただ、この際、トリートメントやコンディショナーは油分が多く含まれていることが多いため、つけすぎ、もしくは流し残してしまうと髪が乾きにくくなります。自分の髪の量やダメージに合わせて適量を見極めることが重要です。
【一度傷んだ髪は元に戻らない】
髪を毎日しっかり乾かす、トリートメントを毎日しっかりする、といったことはなかなか時間がない方には難しいかもしれません。ですが、注意していただきたいのは一度傷んでしまった髪は元の健康な髪には戻らない、ということです。これはどんな美容室の効果なトリートメントでも同じことです。
「じゃあなんでトリートメントするの?意味ないの?」と思われる方もいるかもしれませんが、もちろん意味はあります。髪の内部を補修することによって、完全に修復とまではできなくても、髪の手触りを良くし、ツヤを出し綺麗に見せることができます。また、ダメージの進行を防ぐことができます。
つまり、風邪を引いた後に風邪予防を始めるのでは遅いのと同じで、髪のダメージをあらかじめ予防するためにトリートメントやコンディショナーは必要なのです。
つまり、一度傷んだ髪が元に戻らないということは、あらかじめ予防することが最も大切です。肌荒れによって化粧ノリが悪くなるのと同じように、髪も傷んでしまうとスタイリングもしづらく、まとまりも悪くなります。メイクの前に下地を整えるのと同じことです。傷んでからケアするのではなく、少し時間がかかってでもしっかりケアをすることで綺麗な髪を保てるように心がけましょう。