癒しの散歩コース 東京の庭園で四季を味わう!
- 2015/5/19
江戸の街には中心に江戸城があって、大名屋敷が数多く存在したため、東京となったいまでも公園や庭園というかたちでその緑が残されているところがあります。
東京に残された庭園のうち、四季の自然が美しいところを5つ選んでみました。
街に疲れたときにおすすめの癒しの散歩コースです。
【浜離宮恩賜庭園】はまりきゅうおんしていえん
汐留と築地のあいだにある徳川将軍家の別邸だったところです。
海辺につくられた庭内には海水が入り込み、その満引きによって趣を変える潮入の池があります。海辺である東京には潮入りの池がけっこうあったようですが、現在実際に海水が入り込んでいるのは浜離宮の潮入の池だけだそうです。
季節の花と紅葉がすばらしい庭園ですが、最大の見どころは潮入の池でしょう。この池には鯉ではなく、ウナギやスズキの子供など海の魚が泳いでいます。
ゆりかもめ、大江戸線の汐留駅から歩いて7分のところにあります。
国指定特別名勝及び特別史跡です。
入園料は一般300円。
【旧芝離宮恩賜庭園】きゅうしばりきゅうおんしていえん
浜松町駅から歩いて1分のところにある駅チカ庭園です。
江戸時代は老中、大久保忠朝の大名屋敷でした。
園内からは東京タワーが見え、天気がよく風がなければ池に映る逆さ東京タワーも見られます。高層ビルに囲まれていますが、庭内は本格的な日本庭園で、そのコントラストがまた見事です。
名前も似ている浜離宮恩賜庭園は、芝離宮のすぐ近くにあります。海辺には離宮が多かったのでしょうか。ちょっとまぎらわしいですね。
国指定名勝です。
入園料は一般150円。
【清澄庭園】きよすみていえん
地下鉄半蔵門線、大江戸線の清澄白河駅から歩いて3分のところにある庭園です。
三菱の創業者である岩崎弥太郎の指示でつくられました。関東大震災では大きな被害を出しながらも、避難場所として多くの命を救ったということです。
多くの野鳥が訪れるので、バードウォッチングのポイントになっています。
庭内に東京都選定歴史的建造物になっている涼亭という数寄屋造りの亭があって、料金はかかりますが集会所として利用できます。
東京都指定名勝です。
入園料は一般150円。
【小石川後楽園】こいしかわこうらくえん
東京ドームの隣にある庭園です。
江戸時代には水戸徳川家の上屋敷でした。水戸黄門として有名な光圀が庭園として完成させたそうです。
四季の花々や木々にあふれ、東京のど真ん中にあるとは思えない見事な日本庭園です。
水に彩られた庭園で、園内の川や池には円月橋、通天橋といった趣深い橋があって、それを渡ったり眺めたりして楽しむのもよいです。
国指定特別名勝及び特別史跡です。
入園料は一般300円。
【六義園】りくぎえん
山手線の駒込駅のすぐ近くにある大名庭園です。
五代将軍徳川綱吉の側用人であった柳沢吉保の屋敷があったところで、柳沢吉保が自分で設計したそうです。
わざわざ土を盛って丘をつくったというだけのことはあって、豊かな起伏が見事な景観をうみだしています。
桜と紅葉のころにライトアップされるので、春と秋は夜の庭園が楽しめます。
関東大震災や東京大空襲の被害をうけることなく、造営時の姿を現在に伝えている貴重な庭園です。
国指定特別名勝です。
入園料は一般300円。
東京都公園協会の庭園へ行こうというサイトに上の5庭園の詳しい情報が載っています。
どの庭園も営業時間は午前9時~午後5時まで。
基本的に休園日は年末年始で、土日もやっています。
みどりの日(5月4日)と都民の日(10月1日)は無料開放されます。