ストレスは鬱の元
- 2015/5/28
学生でも社会人でも、多少のストレスは持っているもの。少しのストレスは持っていても良いとの見解もあります。しかし、過剰なストレスは、色んな病気を生み出す根源となります。
代表的なものとして、「鬱(うつ)」を取り上げてみます。
20年前ならば、精神科や心療内科に通っているとは、人には知られたくないものでした。今でも、その風潮は残っていますが、以前ほどではありません。そして、精神科・心療内科の病院やクリニックが増えていることを知っていますか?それだけ、患者が増えたという事です。
社会の機能は複雑になり、医療・工業・物流・通信などあらゆる分野で、ここ数年飛躍的な発展があります。パソコン一つにしても、使える人と使えない人がいますね。社会は物凄い速さで色んなことを進歩させています。その恩恵に預かり、私たちの生活はとても便利になってきています。ですから、一概に進歩が悪いと言っている訳ではない事を理解して下さい。
その一方で、何故、精神科や心療内科が増えているのか?人もまた学習し、進化する生き物ですが、今の社会のスピードに着いていける程、速い進化は出来ないものです。また、人間関係も複雑化しています。不況の煽りを受けて、サービス残業も当たり前の時代。まして、20代・30代と言えば、働き盛りのバリバリのサラリーマン・サラリーウーマンになっているはずです。中には、役職に就いている人もいるでしょう。
上司と部下に挟まれ、ストレスが溜まる人もいれば、人間関係で悩みストレスを抱え込む人もいます。ケースは、人それぞれでしょう。「これだ!!」というものが判れば良いのですが、人間の生活はそんなに単純ではありません。
そこで、「気力がない」「ボーッとしてしまう」「倦怠感」「気分が落ち込む」といった症状が、いつの間にか出てきます。人は感情を持った生き物ですから、日々浮き沈みはあると思います。今日は気分が乗らないな…とかは、普通の感覚として誰もが持ち合わせています。しかし、先程の症状が数日間続いたら危険信号です。
CMでもありましたね「うつは風邪のようなもの」と。それだけ、鬱にかかっている人が多くなったということです。「うつ」は恥ずかしい病気ではありません。生真面目・几帳面・責任感が強い等の性格の人に多いと言われています。要は、頑張りすぎてしまって、体が心が悲鳴をあげている状態だと思ってください。本人は余り気づきません。何故なら、身体症状がないからです。
もし、あなたの近くに最近「おかしいな」と思う人がいたら、どうか声を掛けてあげて下さい。
早期治療で、「うつ」は治ります。
もう一度、言っておきます。「うつ」は恥ずかしい病気ではありません。車で例えるなら、オーバーヒートした状態です。ガス欠の状態です。
くれぐれも、放置しないように、家族や同僚、友人が気付いてあげて下さい。
そして、あなた自身も気をつけて下さい。