生活雑学でセンスを磨く! 黄金比と白銀比
- 2015/6/23
暮らしに役立つ生活雑学は数限りなくありますが、なかには知っているだけで、ちょっとセンスがあると思われるものもあります。
例えば縦と横の比率。
綺麗に見える比率を知っていれば、それだけで見た目に美しい字を書くことができます。
縦と横の比率では黄金比と白銀比という比率があって、その比率で長方形を描くと見た目に安定しているといわれます。
それぞれどんな比率なのでしょうか?
【黄金比とは?】
黄金比は、
1:(1+√5)/2
という比率なのですが、これではよくわかりませんよね。
数式や数列を挙げていろいろ説明できるのですが、きっと見たくないと思いますので、ここではすべて省略します。
興味のある方はウィキペディアに数学的な説明が載っているのでどうぞ。
黄金比を近い値で表すと、
1:1.618
となります。
少数が煩わしいので、
5:8
と考えてもらって差し支えありません。
この比率で長方形を描くと安定感があって美しくなるといわれています。
身近にある黄金比は新書本のサイズです。新書本のサイズはほぼ黄金比になっています。
その他にもキャッシュカードや名刺は、おおよそ黄金比になっています。
コンパクトデジカメのような手におさまりのいいものもほぼ黄金比になっていたりします。
自然界にも黄金比は多数存在していて、オウムガイが有名です。
オウムガイの殻は黄金比の長方形を並べた形に描かれる螺旋の形をしています。
その他、ひまわりや松かさなど渦を巻いているものはだいたいオウムガイと同じ黄金比の規則に従っています。
芸術の世界には黄金比が多く、ピラミッドの高さと一辺の長さの比が黄金比になっていたり、ミロのヴィーナスのヘソから頭までとヘソから足までの長さの比が黄金比になっていたりします。
ただし、美人の顔には独特の比率があり、1:1.618は当てはまらないようですが。
【白銀比とは?】
法隆寺のような日本の伝統建築にも使われている白銀比は日本人がとくに好む比率のようです。
白銀比は、
1:√2
という比率で近い比率で表すと、
1:1.414
ですが、
5:7
と考えていいと思います。
黄金比と較べると、ちょっと横にボリュームのある長方形になります。
数学的説明は省きますので、興味のある方はウィキペディアで学習してください。
白銀比の長方形は黄金比の長方形よりも身近なものかもしれません。
B5やA4といった紙のサイズは縦横比が白銀比になっているのです。
白銀比の長方形は、長い方の辺を真ん中から2つに折るとまた白銀比の長方形になるという変わった特徴を持っています。
紙のサイズにすると都合が良かったのでしょうね。
白銀比は「カワイイ」を作る比率のようで、「ハローキティ」や「ドラえもん」、「トトロ」も白銀比の長方形におさまるようにデザインされています。「ひこにゃん」のようなゆるキャラや「ミッキーマウス」も白銀比なのです。
つまりカワイイものを描きたいときには5:7の長方形にぴったりおさまるように描けばよいのです。
より簡単に白銀比を得るためには、A5やB6サイズの紙をいっぱいに使って描けばよいのです。
【まとめ】
・黄金比は西洋的なもので、クールな印象を与える
・白銀比は日本的なもので、カワイイ印象を与える
ということのようです。
例えば、クールなファションを目指すなら、色の配色を5:8にするという手もあると思います。ベースカラーを8にしてもう1色を5にするというコーデです。
カワイイを演出するなら、顔の縦横比が7:5になるように髪型を作ってみるというのもアリかもしれません。
実際にやってみないとその印象はわかりませんが。