ロックが気持ちいいおすすめ映画7選
- 2015/5/28
映画にはヒットチャートを賑わすものからマイナーな佳曲まで、ロック・ミュージックがさまざまなシーンで使われています。ロックを聞きながら、スタイリッシュな映像が楽しめるおすすめ映画を7つ選んでみました。
【ハイ・フィデリティ】
スティーヴン・フリアーズ監督。2000年。アメリカ映画。ロックオタクのレコード屋店主のダメ恋愛話がロック・ミュージックをからめながら語られる映画です。ロックオタクでレコード屋ということで、ヴェルヴェット・アンダーグラウンド、エルビス・コステロ、ボブ・ディラン、クイーン・・・などなどメジャーなものからマイナーなものまでロックの名曲満載です。原作はロンドンが舞台のニック・ホーンビィのベストセラー小説ですが、映画の舞台はシカゴになっています。
【トレインスポッティング】
ダニー・ボイル監督。1996年。イギリス映画。ヘロイン中毒の若者の日常を通してスコットランド社会の暗部を描き出す傑作で、いまでも非常に人気を集めるカルト映画です。イギリスの若者映画らしく、音楽もロックが満載で、イギー・ポップやニューオーダーなどが効果的に場面を盛り上げていますが、やはりトレインスポッティングといえば、アンダーワールドの「ボーン・スリッピー」です。この曲とこの映画は切り離すことができません。
【200本のタバコ】
リサ・ブラモン・ガルシア監督。1999年。アメリカ映画。大晦日の夜の恋愛模様を描いた群像劇です。青春の一夜の群像劇をポップ・ミュージックにのせて描くのはジョージ・ルーカス監督の「アメリカン・グラフィティ」からのアメリカ映画の伝統でしょうか。ラモーンズ、ロキシー・ミュージック、エルビス・コステロなどがかかっていて、エルビス・コステロは本人がカメオ出演しています。
【ロック・ストック・&・トゥー・スモーキング・バレルズ】
ガイ・リッチー監督。1998年。イギリス映画。イギリスクライム・ムービーの隠れた名作です。痛快な映像に気持よくロックがのっかっています。オーシャン・カラー・シーンのロックからジェームス・ブラウンのファンク、ザ・キャスタウェイズの60年代ヒットまで幅広いサウンドが映像を盛り上げます。本国イギリスでは大ヒットしたようです。
【スクール・オブ・ロック】
リチャード・リンクレイター監督。2003年。アメリカ映画。子供たちをロックで教育する、ロックコメディの金字塔です。ザ・フー、クリーム、レッド・ツェッペリン、ドアーズなど王道ロックが次々にかかり、セリフやシーンにもロックが散りばめられています。劇中で子供たちは実際に演奏しているらしいです。主演のジャック・ブラックは「ハイ・フィデリティ」でロックオタクの店員役を好演していました。
【リトル・ダンサー】
スティーブン・ダルドリー監督。2000年。イギリス映画。少年のひたむきさと父親の愛に癒やされるイギリス映画の傑作です。80年代の炭鉱町が舞台となっていますので、Tレックス、ジャム、スタイルカウンシル、クラッシュと70~80年代の英国ロックが流され、疲弊していく炭鉱の町を彩ります。イギリス映画の空気感は総じてアメリカ映画とは異なり、どこか寒々しいのですが、その映像には不思議とロックがよく合います。やはりロックがイギリスの音楽だからでしょうか。この映画はスティーブン・ダルドリー監督のデビュー作ですが、いきなりアカデミー監督賞にノミネートされました。
【シングルス】
キャメロン・クロウ監督。1992年。アメリカ映画。シアトルを舞台にした恋愛群像コメディです。当時シアトルから発して盛り上がりを見せていたグランジ・ロックが全編を通してフィーチャーされています。
シアトル出身の伝説的ロックギタリスト、ジミ・ヘンドリックスの曲もかかり、グランジとしてはパール・ジャム、サウンドガーデン、アリス・イン・チェインズなどが流されています。街と音楽の見事な融合が魅力の一本です。