音楽と映像のコラボがいいおすすめ映画7選
- 2015/5/28
音楽は映画にはなくてはならないものですね。なかには映像と音楽があまりにもマッチしすぎていて、切り離すことのできない名画の名シーンがあります。映像と音楽のコラボレーションがハマりすぎているおすすめ映画をジャンルも洋の東西も無視して7つピックアップしてみました。
【ニュー・シネマ・パラダイス】
ジュゼッペ・トルナトーレ監督。1988年イタリア映画。映画が最大の娯楽だった時代をノスタルジックに描いた傑作ですが、この映画はエンニオ・モリコーネの音楽なくしては考えられません。ニュー・シネマ・パラダイスの音楽は、その音楽自体の評価も高く、テレビでもよく使われています。観ていない方でも、音楽だけは聞いたことがあるのではないでしょうか。DVDは完全版もありますが、劇場公開版のほうが、評価が高いようです。
【恋する惑星】
ウォン・カーウァイ監督。1994年香港映画。劇的なストーリーがあるわけでもなく、浮遊感のある映像が連続するだけなのですが、なぜか心に響く不思議な作品です。その理由はやはり音楽にあるのではないでしょうか。恋する惑星にはママス&パパスの「夢のカリフォルニア」がじつに効果的に使われています。フェイ・ウォンの「夢中人」と合わせて「恋する惑星」を傑作にした名曲と映像のコラボレーションです。
【グッドモーニング、ベトナム】
バリー・レヴィンソン監督。1987年アメリカ映画。ベトナム戦争を扱っていますが、血なまぐさい戦場ドラマではなく、兵士に向けたラジオのDJの話です。60年代のヒット曲とともに、戦争の愚かさや差別、主義を押しつけることの虚しさをユーモアや皮肉を交えて描いています。とくにルイ・アームストロングの「この素晴らしき世界」にのせて流される戦場シーンは胸を打たれます。
【アメリカン・グラフィティ】
ジョージ・ルーカス監督。1973年アメリカ映画。ジョージ・ルーカス自身の高校時代をもとに描かれた一夜の青春群像劇です。これといったストーリーはなく、オールディーズのヒットナンバーにのせて、ひたすらそれっぽい映像が流されます。公開前、ユニバーサルのお偉方たちはこの映画を酷評し、公開される映画館もほんの数館だったようですが、結果的には大ヒットとなりました。音楽と映像がここまで高度に融合している映画はなかなかありません。
【風の谷のナウシカ】
宮﨑駿監督。1984年日本映画。言わずと知れた日本アニメの金字塔です。説明は不要だと思いますが、ナウシカといえばやっぱり久石譲の音楽ですよね。ナウシカが腐海の上をメーヴェで飛ぶオープニングを観るだけで、その世界観にぐっと惹きこまれていくのは宮﨑駿のアニメーションと久石譲の音楽が不可分なまでに一体となっているからでしょう。
【バッファロー66】
ヴィンセント・ギャロ監督。1998年アメリカ映画。女性を拉致して自分の妻のふりをさせるメチャクチャなストーリーですが、一部では高い人気を誇っているカルト映画です。ミュージシャン出身だというヴィンセント・ギャロの音楽も素晴らしいですが、この映画ではプログレッシブ・ロックが効果的に使われています。とくにキング・クリムゾンの「ムーンチャイルド」にあわせてクリスティーナ・リッチがタップダンスを踊るシーンは非常に印象的です。
【ライフ・イズ・ビューティフル】
ロベルト・ベニーニ監督。1997年イタリア映画。ナチスによるユダヤ人の迫害を、迫害される立場からコミカルな親子のドラマとして描いた名作です。ニコラ・ピオヴァーニの音楽が素晴らしく、この音楽があるからこそ、ライフ・イズ・ビューティフルという映画は感動的になっているのではないかと思われるほどです。イタリア映画には音楽と映像が一体となってじつによい雰囲気をつくっているものが多いですね。