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全ての女性に知ってほしい、子宮頸がんのこと
- 2015/5/28
子宮頸がんという病気の名前を聞いたことがある人は多いと思います。しかし、どんな病気なのかを正しく理解している人は少ないのではないでしょうか。ここでは、子宮頸がんの基本的な情報をまとめてみました。病気について、自分の将来のことについて、考えるきっかけになれば、と思います。
【子宮頸がんってそもそもどんな病気?】
子宮頸がんは、子宮の入り口付近の子宮頸部にできるがんのことです。子宮にできるがんは、子宮体部にできるものと子宮頸部にできるものがあります。この2つのがんは、発症しやすい年齢や特徴、治療法などが異なります。それぞれに対する正しい知識を、私たちは持たなければなりません。子宮頸がんは、初期には全く症状がないことがほとんどです。不正出血やおりものの異常、性交の時の出血、下腹部や腰の痛みなどに気がついた時には、がんが進行しているということも少なくありません。また、子宮頸がんは、遺伝などに関係なく、性交経験のある女性なら誰でもなる可能性がある病気です。近年、20代後半から30代の女性の発症率が急増しています。
子宮頸がんになった場合、子宮や子宮の周りの臓器を摘出しなければならない時もあります。妊娠や出産を望まない人であっても、後遺症などにより日常生活に大きな影響を及ぼします。しかし、子宮頸がんは、HPVというウイルスが原因になっていることや、がんになる過程がほぼ明らかにされています。定期的に健診を受けることで早期発見、また、子宮を失わずに治療することが可能になっています。
【子宮頸がんは予防できます】
子宮頸がんは、定期的な健診によりがんになる前に発見できる病気です。最低でも2年に1回は健診を受けましょう。子宮頸がん検診は、自治体が実施しているものや職場の健康診断など、受診する方法は様々です。それぞれ負担金額も異なるので確認してください。検診は、全国の婦人科で受けることができます。気になる症状があったり、相談したいことは遠慮せずに聞きましょう。自分の体を大切にすることは、恥ずかしいことではありません。健診は5分ほどで終わります。問診の後、内診で子宮頸部の状態を視診し、子宮頸部の粘膜を採取するPAPテストを行います。検査結果は約2週間後に分かります。
また、子宮頸がんには予防ワクチンがあります。日本でも、2009年から一般の医療機関で接種できるようになりました。半年に3回、ワクチンを接種することにより、長い間(少なくとも8年、20年以上にわたり効果があると推測)ウイルスに感染しないようになります。ただし、もうすでに感染しているウイルスには効果がありませんので、ワクチン接種後も定期健診を受診するようにしましょう。
自分の体だけでなく、これから生まれてくる命にも関わってくる、子宮頸がんのこと。大切な人と考えてみるきっかけにしてください。