「ビッグデータ」の活用で何が変わる?
- 2015/6/1
ビッグデータとは
ここ数年多くのメディアに登場する「ビッグデータ」ですが、多くの企業やビジネスマンがこれからはビッグデータの時代だ!と言っているのを聞いた方も多いと思います。しかしビッグデータってなに?と聞かれてもよく分からない人も多いのではないでしょうか。今回は、ビッグデータとはそもそも何なのか、ビッグデータで企業のビジネスや私たちの生活はどう変わるのか、簡単にご紹介していきます。
ビッグデータを直訳すれば「巨大なデータ」ということになります。近年インターネットの普及で社会の情報化が急速に進展し、企業のもつ顧客データ、SNSにある個人のデータ、金融、気象、マーケティングなど様々な分野で巨大なデータが集積されています。このような巨大なデータの集積を指してビッグデータと言います。ビッグデータに注目が集まるのは、このデータを分析・活用することで社会・経済の問題を解決することができると考えられているからです。
様々な分野で活用される
ビッグデータの活用はあらゆる分野で検討されています。例えば、企業のマーケティング活動です。これまでのマーケティングは消費者のニーズの分析はもちろん行なっていたものの、企業の開発した売りたい商品を消費者に押し付けるという面もありました。しかし、これからは、消費者が自ら欲しい商品を引きつけて購入する、という形になっていると言われています。企業は消費者を「若者」や「高齢者」などの大きなくくりではなく、個人個人を対象として消費行動を分析し、消費者がもっとも求めるものを開発・販売するようになりつつあります。これはビッグデータを活用してはじめてできることです。
また、農業産業でもビッグデータの活用が進められています。農業という分野は非常に不確実性が高い分野です。例えばその季節の気象によって収穫量が大きく変化したり、消費者の食生活の変化によって需要量が変化します。そのため、農業分野では高性能の機器やクラウドサービスも導入することで収穫量を増大させたり、消費者の求める品質の農作物を開発したり、といったことをはじめています。特にアメリカなど先進国で農業分野が発達している国で大きく進められています。
今後の変化
ビッグデータは「情報の産業革命」などとも言われています。インターネットが一般家庭に普及して、まだ20年程度ですが私たちの生活は恐ろしいはやさで情報化されていっています。今後ビッグデータで変化することが考えられるのは、金融、教育、医療、小売り、流通、農業などあらゆる分野です。こうした変化は私たちの生活に多くの利益をもたらしてくれますが、一方で個人情報保護法など法律の整備が追いついていなかったりと、多くの問題も抱えています。
今後注目すべきなのは、ビッグデータの活用が具体的にどのような生活の変化をもたらすか、という面だけでなくそれが暴走する可能性はないのか、安全なデータの利用ができるための規制は行なわれるのか、といったことです。ビッグデータの活用にはあらゆる事例がありますので、いろいろと調べてみるのも楽しいかもしれません。