塾選びのポイント 知っておきたい3つのタイプ
- 2015/6/3
塾はたくさんありますが、選ぶ機会は少ないと思います。
失敗を反省して次に活かすということも、頻繁に選ぶものではないため、なかなかできません。
塾選びは一発勝負の要素が多いものです。
授業のスタイルで分けると、塾にはおおまかに3つのタイプがあります。
そのタイプに向いている子供でないと成績はなかなか上がらないので、注意が必要です。
【タイプ1 ビジネス型】
塾は学校ではなく、多くは株式会社ですから、営業の目的は利益を追求することです。
これが行き過ぎると、子供がどんどんお客様になっていきます。
お客様ですので、楽しい楽しいと子供は通いますが、勉強は教えこまれていないことが多いので厄介です。
宿題をやっていかなくても、注意されず、復習がおろそかになっているようなら、このタイプの塾かもしれません。
それでも伸びる子は伸びるので、一概にこのタイプがダメだというわけではありませんが、教えこまれない分、ひとりで頑張る習慣のない子供がこのタイプの塾に通って成績を伸ばすのは難しいでしょう。
このタイプのメリットとしては、比較的費用が安いことです。企業としてコストカットを徹底し、価格競争力を追求していることが多いのです。
【タイプ2 量産型】
大手に多いのがこのタイプです。
授業はプレゼンテーションで、子供たちはそれについていくだけです。
わからないことをわかるまで教えるわけではなく、授業で習ったことは自力で復習する必要があります。
自分自身でコツコツ頑張れるタイプの子は、それで十分に成績が伸びます。大手で受験ノウハウも豊富なので、出来る子はどんどん出来るようになっていきます。
反面、やる気のない子はただ座っているだけになってしまいます。授業の内容は、自分には関係ないお経のようなもので、眠気を覚えるために通っているということにもなりかねません。
勉強が好きではない子、得意ではない子には向かないでしょう。
このタイプの塾のメリットは出来る子をどんどん伸ばしていってくれることです。
【タイプ3 寺子屋型】
とことん面倒を見てくれるのが、このタイプの特徴です。
塾を会社としてよりも、教える場として考えている講師が多いため、授業後にも進んで質問に答えてくれます。
子供に教え込むことが多いので、宿題の量は多く、塾に通っている時間は長くなります。
勉強が苦手な子もフォローしてくれるので、成績はどんどん伸びていくと思いきや、そこは難しいところです。
それでもなかなか伸びない子もいますので。
それでも見捨てずに、子供の話を聞いて、とことん教えてくれる塾もあります。
いま結果が出ていなくても、努力し続ければ、何らかの結果となってあらわれるときがかならず来るものです。
とくに勉強は、仕事やスポーツに比べると成果が出しやすいので、コツコツ積み重ねることが大切です。
このタイプの塾のデメリットは、費用がかかることです。イベントが多く、拘束時間が長くなることも多いようです。
以上3つに分けてみましたが、実際には、成績が優秀な子に対しては寺子屋型で、なかなか成果の出ない子や、やる気のない子に対してはビジネス型という塾が多いと思います。
どんな子供の面倒もしっかり見てくれる、完全寺子屋型の塾もありますが、無料体験などの営業的な授業では、なかなか判断がつきません。
なるべく多くの口コミや評判をリサーチして、本当にその子にあった塾と出会えるようにしていけるといいですね。