要は、気持ちの問題?大安・仏滅・・・六曜ってなんですか?
- 2015/10/21
カレンダーや手帳の日にちの下か横に、大安や仏滅と書いてあるものと、書いていないものがありますよね。
春になって新しい手帳に変えましたという方もいると思いますが、大安・仏滅の記載があるかないかを、どれくらい重視して手帳を買っていますか?
記載があるものを好んで買っているけど、あまり意味を知らないまま使っているという人も多いと思います。
大安や仏滅というのは、六曜(ろくよう・りくよう)という歴注(れきちゅう)で、その名のとおり六種類あります。先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口と言い、その日の吉凶を現しています。
六曜の種類
先勝(せんしょう・せんかち)
先んずれば勝ち。万事急ぐことが吉。午前中は吉。午後2時より6時は凶。
友引(ともびき)
凶事に友を引く。何事も引き分けになる日。朝は吉、昼は凶、夕は大吉。葬式を忌むことから休業にする葬儀場もある。
先負(せんぷ・さきまけ)
先んずれば負け。午前中は凶、午後は吉。勝負や急用は避ける方がよいとされる。
仏滅(ぶつめつ)
仏も滅するような大凶日。もともとは「物滅」で仏教とは関係ない。
婚礼や祝い事を避けることが多い。
大安(たいあん)
大いに安し。もっとも吉の日。何事をするにも良い日とされる。
赤口(しゃっく・しゃっこう)
万事に用いない悪日。ただし法事はよい。午前11時ごろから午後1時ごろまでは吉。
このような意味があったのですね。読み方すら知らないものもありました。
この六曜ですが、誰かが占いでこの日は、先勝とか、友引とかを決めている、と思っていませんか?
実は、まったく占いでもなんでもなく、ただ順番通りに並んでいるだけなのです。驚いたことに神社や、仏教ともまったく関係がないのです。
手帳やカレンダーを見ると分かりますが、先勝→友引→先負→仏滅→大安→赤口の順番で並んでいます。赤口の後はまた先勝に戻り、同じ順番でずっと続きます。旧暦の月の第一日目には、それぞれ決まった六曜になるというルールがあるので、現在の暦だと該当月には急に順番が崩れる日がくるのですが、そのあとはまた、順番通りに続いて行くことには変わりありません。
そう考えると、この六曜って「意味あるの?」と疑問が湧いてきました。
六曜が中国から日本に伝来してきたのは、鎌倉時代末期から室町時代のことと言われていますが、詳しくは分かっていないそうです。
その後、江戸時代末期に、庶民のあいだに広まり浸透していきました。明治維新後には、旧暦を廃し、新暦一本にするにあたり、「暦(カレンダー)に吉凶をのせるのは、迷信だ」として、政府は六曜を載せるのを禁止したのです。しかし、結局、庶民からの要望が多く、再びカレンダーに六曜を載せたものが多く発売されるようになり、今に至ります。
結婚式の日取りを、仏滅だからと迷っている方が周りにいたら、このことを教えてあげるといいかもしれませんね。
「六曜というのは、ただの順番なんだよ」と。ただの順番だと思えば、仏滅という言葉も怖くない!希望日に式が挙げられるのであれば、それは良いことに変わりありません。
それでも、やっぱり気にしてしまうという人がいるのも分かる気がします。
庶民にそこまで浸透している理由は、日本人はやはり、「迷信」に弱いという一面があるからだと思います。
政府でさえ、明治時代に六曜を禁止したはずなのに、現在の内閣の組閣は大安に行われていると言われているのですから、矛盾ですよね。
一番よくないのは、「仏滅は格安だから」と、不安な気持ちがあるにも関わらず、その日に決定してしまう事だと思います。
「仏滅なのにな・・・」という気持ちが少しでもあるなら、「仏滅はただの順番」と思い直して、なんの心配もなく結婚式を挙げられるように気持ちを切り替えてくださいね。大安も仏滅もどう取るかは、自分の気持ち次第なのです。
ハッピーな方に考えて、何の問題もありません。