異業種転職ってどんな感じ? 手に職を持つって決意がいる?
- 2016/10/7
すでに就職している人なら誰でも一度は、「転職」って考えたことありますよね。そこで、20代、30代で異業種へ転職した女性の経験談を二つご紹介します。異業種転職に必要なものとは?
●事務職からウエディングプランナーへ
これはネット上にあった体験談の抜粋です。短大を卒業後、地元の一般企業に就職。仕事はおもに、営業の補佐、お茶汲み等が中心でしたが会社には特に不満はなかったそうです。ただ二年目になり、一生続けられる仕事につきたいという思いから転職を真剣に考えはじめました。そんな折り、友人の影響もあり、「ウエディングプランナー」への転職を決意。それからは、仕事のあとに週2回、夜間専門学校に通い1年通ったのち、さらに1年間就職活動を続けたそうです。専門学校から斡旋してくれるホテルや式場の面接はどこも撃沈。それでもあきらめず、結婚式場の会場見学、コーディネートやお花の勉強もしました。ブーケや会場装花の役に立てるためです。実際仕事は毎日大変なことの連続。まだまだ覚えることは山のようにありますが、幸せな結婚式のお手伝いが出来るので、今は充実した毎日だそうです。
●大手企業OLを退職してクレイドールアーティストに
今度は、私の仕事仲間のお話です。彼女は某大手企業に就職しましたが数年で退職。その理由が当時の時代背景もあるのですが、「あまりに脳天気すぎた体質の会社で、こんなんでいいのだろうか?」と疑問に思ったからだそうです。なにか手に職をもった仕事をしたい、ということで興味をもったのがインテリアコーディネーターでした。そのためにまず、二級建築士の免許を取得。デザイン会社に就職して、念願のインテリアコーディネーターの仕事につくことができました。ところが、この仕事も辞めてしまい、30代にった時に目指したのがクレイドール(粘土の人形)アーティストです。「コーディネーターの仕事をしているときにさまざまな人形を目にする機会があり興味をもった」からだったようです。今度は資格試験もありませんが、仕事としてクレイドールを作るのですから、「自分の好きな世界+顧客のニーズ」を念頭に作品を作らなければなりません。作品が増えたら、その作品を採用してくれそうなクライアントに飛び込み営業を始めました。すぐには仕事は来ませんでしたが、根気よく作品作りと営業を続けるうちに、ある百貨店の子供用品コーナーのシーズナルディスプレイ(季節ごとや毎月変わる飾り付け)に採用されることになりました。彼女の作品は、赤ちゃんや子供、動物などが得意分野で、特に特徴的なのが表情。その点を気に入ってもらえたのではないでしょうか。それから10数年、もちろん、仕事の受注量は山あり谷ありでしょうけど、広告や本の表紙に採用された時や、作品展でさまざまな人と出会った時に、「楽しくてかわいい人形ですねぇ」といわれるのが、なにより仕事の原動力のようですよ。
以上のお二人の体験談からいえることは、転職、特に異業種転職にはそれなりの決意と努力が不可欠のようです。と、締めくくると当たり前すぎですね。では最後に、私の体験からもう二つ大事な要素を。それは、「なんとなく好き」「来るモノは拒まず」です。デザイン事務所に就職してはすぐに辞めを二度ほど続けてから、アルバイト暮らしをしていた20代前半の頃の私。知り合いの編集企画プロダクションで人を募集しているということで、面接に行きました。なんとなく文章を書くのも好きだったからです。結果、そこへ就職することになりました。文章を書くことを仕事にするのはまったく自信はありませんでしたが、なんとかこの会社で約5年間、編集・ライターの仕事をさせてもらったのち、またデザイン会社へ転職。この会社では、コピーライター、デザイン、営業などなんでもやるハメになり13年勤務しました。特に最初は営業や見積作成がイヤでしたね。その後、独立したのですが、会社勤務時代の「なんとなく好き」「来るモノは拒まず」的にやってきたことが、今、かなり役にたっています。