五月病 ~May Blue~
- 2016/5/12
4月に新年度の始まる日本での特有の症状、五月病。
新入生や新入社員に顕れやすいといわれる、この五月の燃え尽きた感覚をいっそ旬のもの誰もが通る通過点と捉えて、上手に付き合ってみましょう。
~はじめ、とばさないとは言われたものの~
四月からの新しい環境に、一生懸命に順応し、前向きな気持ちで進んだ結果、ゴールデンウィークあたりから、息が続かなくなってきた、疲れてしまった、緊張がとけてしまった。
そんなのが、五月病の原因とされていますから、周りの心ある人たちからは、はじめからとばさないでゆっくりいきなさい、なんて言葉をいただいたりします。
けれども、現実問題、ゆっくりなんてしていられないのもまた、フレッシュマンの宿命なのですから、酷な話ですね。
~頑張った証だと思って自分をほめてあげよう~
ところで、この日本特有の五月病、英語ではなんて言うのかしら。
似たようなものが、海外でもあるのかしら。
May sickness, May disease, May blues
といったいくつかの言い方がありますが、日本に住んでいる外国人には通じますが海外の友人にはなかなか通じません。
ただし、似たような症状としてイギリスにはJanuary blues ~一月病~というものがあるそうです。
クリスマスやニューイヤーにまつわる忙しくも楽しい時間を過ごしたあとに仕事や学校に復帰した後、憂鬱な気分になること。
五月病はフレッシュマンや環境の変化のあった人特有のもので、まわりの多くの人々からサポートを受けやすいのに対して、この一月病に関しては、老若男女誰にでも起こりうるものですから困った現象でもあります。
けれども、気持ちの持ち方次第で、また食事や睡眠、気分転換などの効用を長い間生活の知恵としてきた人びとは、毎年この季節をなんとか乗り越えて、また進んでいくのですから、見習いたいところです。
また、春にちなんだ浮かれた気持ち、地に足のつかない、ふわふわした状態を
Spring fever
と呼んだりもします。
勉強や、仕事に、身が入らない状態で、これは誰しも経験があるのではないでしょうか。
そんな時、頑張った自分、充実させた時間を肯定してあげること、Must→Can→Wantの順で物事をすすめると同時に、気持ちの優先順位を切り替えることを意識してみると、情熱のウェイトバランスを取り戻すきっかけにもなります。
~食事で工夫してみる?~
心身の不調を克服するものに、日常の食事を一工夫、というのは最も身近でシンプルな方法でしょう。シンプルゆえに、多くの人がそれによって成功したり、よい効果を感じてきた方法でもあるので、試してみるのも一考です。
■旬の食材を食べる
Season food旬の野菜や果物、魚類は、品質もよく栄養価も高く、価格も安定しています。
五月病の乗り越え方のひとつに、友人たちと飲みに行く、というものが常連であがっていますがその際には、居酒屋や割烹、産地直送のレストランなど旬の食材を取り扱うお店を選んでみるといいかもしれません。
けれどもこの際には、“ビア・プレッシャー”というものがある事に気をつけてくださいね。ビア・プレッシャーとは自分と周りとを比べることから起こる精神的な圧迫のことをいいます。学生時代の友人や、同期の仲間が、自分とは違い順調に新しい環境に適応し、ノルマを達成していき、うまくいっているように見えてしまい、焦りや自己嫌悪に陥ってしまうことです。
しかし、現実にはそのようなことはなく、皆何かしらの不安や緊張、疲労や焦りなどが織り交ぜになったものを持っていて、それらを明るく乗り越えていくためにここで今、一緒に飲んだり、食べたり、話したりしているんだ、ということを思い出してみてくださいね。
■五月が旬の食材
新玉ねぎ、新キャベツ、ピーマン、たけのこ、アスパラガス、さやえんどう、いちご、マグロ、かつお、わかめ・・・・等など五月病の季節には五月病に効果的な食材が多く収穫されます。自然の恵みをうまく利用できる人材は、会社でも有望ですよ!
~8割できればOK~
完璧主義な人は五月病のみならず、うつ病にもなりやすい気質です。Do my best !と頑張ってきたあなたも、少しだけ肩の力を抜いて、仕事や人間関係に取り組んでみましょう。完璧を目指しすぎると、自分だけではなく、実は周りの人たちもヘトヘトになってしまうものなのですよ。
また、適度なスポーツや散歩なども種類の違った爽やかな疲労を感じられ、スッキリして良質な睡眠につながります。
ストレスはためこまず、スッキリさせること、それには暇をおしまないようにしましょう。
よい睡眠はよい人生につながります。
脳内にも充分な休息を。たまには・・・叫んでみてもいいと思うよ。
~ほんの15分の空っぽ時間のすすめ~
新入生やフレッシュマンのみならず、一生懸命になにかに取り組もうとする時いつの間にか、頭の中がそのことでいっぱい。
寝てもさめても、頭から仕事のことが離れない。それこそが真剣の証。
そんな風に、無意識的にも、責任感あふれる人こそ思考の中に“そのこと”が常にあります。
40℃以下のぬるめのお風呂につかり、~なにも考えない時間~空っぽ時間を無理をしてでも作ってみる。毎日、15分だけは、瞑想という名のリセットをしてみる。
案外、煮詰まっていた思考が、スムーズになめらかに展開することがあるものですよ。
- 運動で汗をかいてサッパリする
- 旬の食材を意識的に取り入れてみる
- 規則正しい生活をして体調を調える
- 散歩にでて気分転換をする
- ショッピングをしてスカッとする
- 好きな音楽を聴く
- 個人の目標を設定してみる(一週間に一冊は本を読む、資格を取得するなど)
セルフマネージメント(自分で自分を整えること)のできるオンナを目標に目指してみても・・・・いいじゃな~い?!
一歩一歩まいりましょうね。
そして、来年、再来年、五月病の後輩に、優しい配慮の出来る先輩女性に・・・なっていると、いいね!