海外留学って実際どう? その2
- 2016/3/14
アメリカ・サンフランシスコの大学に4年間留学した、20代女性へのインタビュー<後半>です。留学中、留学後はどうだったのでしょうか。
●どのように友達をつくりましたか?
最初は留学生向けの英語のクラスをとらなければいけなかったので、クラスメートが同じ留学生ということで、すぐに仲良くなれました。あとは、「ランゲージパートナー」という、日本語に興味のある現地学生とマッチングするという学校の制度を利用しました。アメリカ生まれで、両親がエルサルバトル人という人とお互いの文化を教え合ったりして…エルサルバドルの人なんて親しくなる機会なんてぜったいありませんから、楽しかったですよ。アメリカの大学の学生は年齢も境遇もさまざま。日頃は、見た目でその人を判断しないで、とりあえず興味をもってみようと思いながら接っするようにしました。
●学校の授業はいかがでしたか?
日本の大学もそうかもしれませんが、先生は、生徒がクラスをパスしようが、落第しようが関係ありません。自分が休んだ時は自分で責任をもって休んだ時の分の復習や宿題を自分でカバーしなければならなかったのが大変でした。勉強に一生懸命な生徒がいっぱいで自分も刺激を受けました。あと、留学生は取得する単位の数が決まっていて、他の学生よりも授業をキツキツに入れなければなりません。英語のスキルがない分、英語で生物や数学など別の教科を理解する、というのは倍に時間がかかってホント大変でした!毎日いやでも耳に英語が入ってくるので、日常の英会話はいいんですけど、勉強で使う英語となると、「本を読む、文章を書く」大切さを実感しました。
最後に、留学して学んだこと、役だったことは?
今までは両親とは何だか気恥ずかしくて、感謝の気持ちなんて伝えられなかったんですが、それが素直に伝えられるようになりました(笑)。さまざまな経験をした人たちと過ごしたので、「日本人とは?」とか、「自分とは?」なんて考える良いきっかけになり、他人と自分を比べることがあまりなくなったことも成長したかなと思います。いま勤めている会社は、英語能力が必須ではありませんが、海外にも商品を輸出しているので、今後は必要になると思っています。あと、英語だけでなく、多様な価値観を認めることができるようになり、色んな人と会う「営業」といういまの仕事に役に立っています。
私が留学したサンフランシスコは、白人、黒人、メキシコ人、中国人、タイ人、韓国人……いろんな国の多様な文化が入り混じっていて、車がなくても楽しく過ごせる、おいしいものがいっぱいの街。ほんとうにイイところです!