二十四節気を知り直す〜春・夏編〜

  • 2016/4/25
新緑の中で深呼吸

地球へのダメージを代償に、科学技術の進歩とその恩恵を受けた20世紀。
自然は闘う相手でもありました。

そして今、21世紀になって立ち返る自然との共存。
さぁ仲良くしましょうと言われても、季節を愛でて歩いていきたい、そんな風に思ってはいても身の回りにはコンクリートジャングル。
便利なデジタル機器たち。

現代人が草の根的に季節を取り戻していくのにはまず対象物に関心を向けること。
もっと知りたいと思うこと。
そしてそれらを味わって過ごしていくこと。
そんなことだと、思うのです。

今回は自然界と上手に暮らしてきた先人たちの知恵。
そのひとつ、二十四節気(春夏編)を辿ります。
季節との調和を取り戻す一助となるかも知れません。

二十四節気とは

太陽年を黄経にしたがって24等分して、季節を示すのに用いる中国伝来の言葉たちです。
二十四節、二十四気、たんに節気と呼んだりもします。

馴染みの深い、春夏秋冬といった四季をそれぞれ6つずつに区分した季節の言葉ともいえるでしょう。

古代の黄河中・下流域の農業活動で培われた経験から生まれた季節区分ですから、そのまま日本の季節に合わせると当然無理が生じます。
(日本に伝えられたのは奈良時代ですが、その後しばらくはそのまま使われて少しずつ調整して、江戸時代には確定し、今日に至っています)
優れた武将ほど、天候を予測したり、それへの認識が深かったと言われますが・・・

現代においても、農業のみならず、服装選びや、イベント事の注意点、旅先での工夫や仕事の運びにも影響してくる天候や季節。

肩の力を抜いて身近なものとして確かめてみましょう。

春の節気

■立春(りっしゅん)
陽暦では(今後こちらでは陽暦で標記させていただきます)
節分の翌日。2月4日。
二十四節気では最初の節。さまざまな基準の日、節目ともなっていて、八十八夜(立春から88日目)や二百十日(立春から210日目)などは総てこの立春から数えます。

※八十八夜・・5月1日から2日。播種(種まき)の適期とされます。また、茶どころでは茶つみの最盛期となります。(春の季語)

※二百十日・・9月1日頃。ちょうど中稲(なかて)の開花期で、台風襲来の時期にあたるため農家では厄日として警戒してきた日でもあります。(秋の季語)
全国に、二百十日前後に行われる風祭という伝統もここから来ています。台風の風を鎮めるためのお祭りです。とうせんぼう、風日待とも呼ばれます。
(茶畑とこいのぼり)

■雨水(うすい)
2月18日もしくは19日の年もあります。太陽の黄経が330度のときです。
雪が雨に変わり、川の雪や氷が溶けて水になります。忍びよる春の気配に“草木が蘇る”という意味の日ですが、雪国ではいまだ雪は深く関東以北の太平洋側に雪が多く降るのはこの時期です。

■啓蟄(けいちつ)
こちらも春の季語です。3月の5日か6日にあたります。
蟄虫(ちっちゅう)すなわち、冬ごもりしていた虫たちが這い出て、姿を現す頃とされています。生命が眠りから覚めていく様子が伝わってきます。

昔の人は、虫を今の人ほど嫌がらなかったのかしら?と疑問に感じたりもするのですが
こんな俳句があります。

啓蟄の 虫におどろく 緑の上(臼田 亜浪)

忘れていた頃に、不意にやってくる虫たちの姿、それらにギョッとした様子が伝わってきます。現代の私たちにもこの感じ、よくわかりますね。
新緑

■春分(しゅんぶん)
自然をたたえ、生物を慈しむ日としての国民の祝日でもあり、馴染みの深い節気です。3月20日もしくは21日になります。
この日、太陽黄経は0度、昼と夜の時間はほぼ等しくなります。
春分の日を中日として前後3日間つまり七日間が春のお彼岸です。
暑さ寒さも彼岸まで・・と言いますが(励まし合ったのでしょうか)、正岡子規さんが面白い句を詠んでいます。

毎年よ 彼岸の入に 寒いのは

体感としてはまだまだ寒い、春分の日です。

■清明(せいめい)
春分後の15日目、4月4日もしくは5日にあたります。
関東から西の地方では桜の花が見頃です。
南の地域からは、そろそろツバメの渡りの便りも届く頃です。
新年度が始まったばかりで、少々落着かない時期でもありますが日に日に春めいてくるそんな実感の持てる節気です。

※清明祭・・沖縄地方ではこの清明節の折には一族そろって祖先のお墓参りをするという風習があります。琉球時代、士族の間で中国伝来の行事として始まったとされています。御清明(ウシーミー)と呼ばれます。

■穀雨(こくう)
4月20日から21日です。春の季語でもあります。
この頃に降る雨は“百穀を潤す”とされます。
感覚的に、春の雨が優しい雨に感じられるのは、こういったところからきているのでしょうか。
長野では杏の花が盛りとなり、東京では藤の花が咲き始めます。
一方で、北海道ではようやく雪が雨に変わる頃で、時期遅れの雨水の候となります。
藤の花

夏の節気

■立夏(りっか)
5月5日、6日あたりをいいます。
現代のゴールデンウィークは春のしめくくりにスタートして休暇が終わる頃、次の季節“夏”へと切り替わっていると言えますね。
その名の通り、夏立つ日で、この日から立秋前日までが夏です。春の遅い北海道にも花の季節が訪れ、梅も桃も桜も一斉に咲き始めます。
一方、沖縄地方では梅雨入り間近です。

■小満(しょうまん)
5月21日“陽気盛んにして万物ようやく長じて満つ”の候です。
生命力がみなぎった季節ともいえます。
沖縄の梅雨は五月中旬から六月下旬頃で二十四節気のこの小満と次の芒種(ぼうしゅ)からこの時期の雨を特別に小満芒種(スーマンボースー)と呼ぶそうです。

■芒種(ぼうしゅ)
芒種の節ともいい6月5日もしくは6日となります。
穀物を播種(田畑や苗床などに作物の種を撒くこと)する時期で、農家は田植えに追われる頃です。
西日本ではそろそろ入梅になりますので保育園や小学校での“田植え体験”は空模様とのにらめっことなるのでしょうね。

■夏至(げし)
6月21日あるいは22日がそれにあたります。
太陽は最も北に寄り、北回帰線の真上までやってきて、東京の昼間の時間は冬至より5時間近くも長くなります。
しかし、夏至の頃は梅雨の真っ最中ですから日照時間はむしろ冬よりも短かったりします。
なお、南半球では反対に冬至の状態(夜が最も長い日)となります。

※夏至(冬至)の夜の100万人のキャンドルナイト
http://www.candle-night.org/jp/
こういう試みも。
キャンドルナイト

■小暑(しょうしょ)
7月の7日か8日です。いよいよ暑さも本格的となり“温風至”の候となります。
この日から暑気に入ります。
北海道では最も快適な季節です。

■大暑(たいしょ)
7月22日もしくは23日。
極熱の盛んなる時で暑さが最もきびしいとされています。
この暑い季節を乗りきるために土用の日にウナギを食べる習慣が生まれたりもしました。

今回は春と夏の二十四節気、6つ×2シーズンをまとめてみました。
案外、ご存知だったり、生活に溶け込んだものだったのではないでしょうか。
二十四節気を記したカレンダーも販売されているようですが、すでに自宅にあるカレンダーやスケジュール帳に書き込んで意識してみると、なんでもない毎日が、季節の移り変わりを感じる気付きの日になるかもしれませんね。

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