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「アメリカ生活」は主婦に優しい!
- 2016/10/28
アメリカ人は陽気で人生の楽しみ方をよく知っています。家事だって便利なものをたくさん利用して作業時間を短縮し、その代わりに家族との団欒や、自分の楽しみのために時間を使います。
住環境は日本に比べとても充実しているアメリカです。玄関を入るといきなりリビングルームなので驚きますが、それだけに「お客様はウエルカム」という感じ。もちろん下駄箱や靴脱ぎ場はなく、土足のまま平気で家に入ります。大陸的で大らかなアメリカンは小さいことを気にしないので、お付き合いがとても気楽です。
まれに掃除機をかける時は、ゴミの吸い口だけついた長い掃除機用ホースを、壁にあるセントラルバキューム用のコンセントに接続すれば、ゴミはガレージに直結した専用ゴミ箱に処分されます。重たい掃除機を運ばなくていいので楽ちん。2階からの洗濯物はダストシュートに放り込めば、下の洗濯室に直接運ばれます。終わった洗濯物は、すぐに大型乾燥機に入れてあっという間に乾くので、物干しはありません。
バス・トイレも一家に3か所はついていて、この上なく便利。風呂掃除が大変かと思えばそうでもなく、シャワーの生活なので毎日掃除の必要もありません。セントラルヒーティングで冬場でも半袖で過ごせるほど家中が暖かく、夏も涼しくて快適です。
特に働く女性たちにとても優しいアメリカのキッチンです。スーパーには缶詰や冷凍食品が驚くほど充実していて、オイルでもチーズでも何でも缶入りで便利。野菜やスープ缶を開けるのは壁に付けられた電動缶切り、肉や小麦粉をこねるのはフードプロセッサー、塊の肉や野菜はスライサーを使って、手を汚さずに下ごしらえをします。それを大型ガスオーブンに入れて待つだけ。冷凍食品だってオーブンでとても美味しく出来上がります。
電子レンジには、ポップコーンやベイクドポテト専用のボタンがついているので、調理も簡単そのもの。野菜のゴミはシンクについているディスポーザーを回せば、あっという間に下水に処理してくれます。大型食洗器に大量に溜まった一日分の食器は、夕食後に一気に洗います。そんな感じで家事は主婦にとって優しいのです。
悲しいかな一般的にアメリカは「食育」が進んでいるとは言えず、子供たちのランチボックスにはいつもPBJ(ピーナッツ・バター・ジェリー)サンドイッチとジュースと丸ごとのリンゴか人参、おまけにスナックの小袋付きってことになります。食事の支度は短ければ短いほどいいんです。
最近はキャリアを積む女性の代わりに、家で子供たちの面倒を見ながらリモートでできる仕事と家事をこなす主夫も増え始め、アメリカはますます面白くなってきましたよ!