アジアンビューティーの源、身近なハーブでスキンケア
- 2017/7/24
いつも綺麗でいたいという女性の欲求は万国共通です。タイはハーブ大国と言われるほど、いろんな種類のハーブがあり、昔から美や健康のため、また薬として使われてきました。日本で少し前にココナッツオイルが爆発的にヒットしましたが、タイでは日本で流行るずっと前から家庭で使われていました。昔からスキンケアから食用まで幅広くしようされていた万能オイル、その家庭で使うココナッツオイルを自分たちで手作りしていたのです。現在は、ヤシの木の減少でヤシの実の値段が高騰しているため、昔のように家庭で手作りし使用することは少なくなりました。ココナッツオイルの他にも昔から使われてきた家庭的なハーブがたくさん存在するタイ。今回はそんなタイの身近なハーブを紹介します。
タマリンド
タイ料理に欠かせない食材で、料理に酸味と甘味、コクを与えるタマリンド。マメ科の植物で見た目はソラマメのような形をしています。タマリンドもたくさんの種類があって、フルーツのように甘いものや料理に使う酸味が強いものもあります。栄養面では食物繊維を豊富に含んでいて整腸作用が高いです。タマリンドの酸味は、日本の梅干しと似ていて、梅干しと同じくクエン酸を含んでいるので疲労回復効果もあり、また痛みを取り除く効果もあるとされています。もちろんビタミンやミネラルも豊富に含んでいます。そして、このタマリンドの美容効果は食べるだけじゃないのです。タイではタマリンドに少量の水を混ぜて、ペースト状にして顔や体に塗ると美白効果があると言われていて、これは昔から今までもタイの女性が実践している美肌ケアです。その他にも動脈硬化の予防や肥満にも効果があります。また、タマリンドの葉っぱの部分は解熱作用があり、風邪気味のときなどはその葉っぱをニンニクと玉ねぎと一緒に煮て、そのお湯に浸かったり浴びたりするといいそうです。
ウコン
ウコンはタイカレーに欠かせないスパイスの1つです。日本でもウコンを使った健康食品をよく見かけます。カレーのスパイス以外にウコンって何に使うのかわからない人もいるかと思いますが、タイの家庭では生のウコン常備しているくらい頻繁に使うハーブです。生のウコンをつぶして塩と混ぜ、魚にまぶして揚げたり胡椒やニンニクを加えて鶏肉を炒めたり、生のウコンをスライスしてスープにしたり使い方はたくさんあります。ウコンは肝臓など内臓の機能を高めてくれるので、内側から体を綺麗にしてくれます。また、先に述べたタマリンドのペーストにウコンを混ぜると肌荒れ防止効果が期待できます。
バタフライピー
タイ語で『アンチャン』と称するマメ科の青い花を咲かせる植物で、タイではよく見かけるポピュラーなハーブです。その青い花の部分は、昔からご飯やお菓子の色付けに使用する天然色素として今でも頻繁に使われています。バンコクのオシャレなカフェでは、この花を使ったハーブティーを楽しめます。このハーブティーは色が真っ青なので、馴染みない人は最初躊躇するかもしれませんが、クセはなく無味無臭なのでとても飲みやすいお茶です。カフェでは、レモンが添えられて出て来るのが一般的で、それをお茶に加えると鮮やかな紫色に変色します。バタフライピーの青色は、ブルーベリーと同じくアントシアニンがたっぷり含まれています。そのアントシアニンには抗酸化作用やアンチエンジング効果があります。もちろん眼精疲労にも期待できます。またタイでは、この花を使ったシャンプーやコンデショナーが多く販売されていて、黒髪を健康的に美しく保つ作用があるとされています。その他にもコレステロールを下げる効果もあり、糖尿病にもいいとされていて、美容だけじゃなく健康効果も期待される貴重なハーブです。
体に良いことばかりで、思わず試したくなった方もいるのではないでしょうか?これらのタイハーブはインターネットで日本でも購入できるようなので気になった方は是非試してみてください。