大人だからこそ号泣!! 大人が泣ける絵本特集
- 2015/6/1
絵本は子供の読み物。いえいえ、違います。
大人だからこそ泣ける絵本が、ここにあります。
今回は、大人だからこそ号泣してしまう絵本特集です。
【チェブラーシカ】
【文】やまちかずひろ
【原作】エドゥアルド・ウスペンスキー
【翻訳】こじまひろこ
ロシアではドラえもんのような国民的人気のチェブ。映画化もされました。ジャングルから来たチェブは未確認生物のため、最初は誰にも受け入れてもらうことが出来ませんでした。ですが、チェブは自分と同じように孤独を抱えた仲間たちと出会うことによって、その仲間たちと様々な経験をする上で絆を深めてゆきます。最初は自分に自信がなかったチェブ達が皆で一緒にいることで明るくなっていく過程を見ているのは、とても心を温かくしてくれます。
【ボクものがたり】
【文・絵】いもとようこ
【原案】And yu 舞阪ゆき子
捨てられた犬目線の物語です。捨てられても尚、死ぬ直前まで『また、なでてもらいたい』と飼い主のことをひたすら想う犬の健気さに泣かずにはいられなかったです。動物も生き物です。人間の自己中心的な理由で捨てられて保健所で殺されてしまう犬は後を絶ちません。動物を飼うということを、もっと真剣に考えてほしいです。
【いつでも会える】
【作・絵】菊田まりこ
飼い主を失くした犬目線の物語です。飼い主が亡くなったあと『どこどこどこにいるの』と探し回る犬の心情がグッときます。大好きな人を失くした辛さを、小さな体で必死に受け止める姿に感動しました。
【泣いた赤おに】
【作】浜田廣介
【絵】梶山俊夫
赤おにの友達である青おにの自己犠牲愛が光る物語です。人間と仲良くなりたい赤おにのために青おには悪役を買って出ます。他人のために自分が悪者になれるほどの愛情を持つことは難しいけど、誰かのためになにかをしてあげたくなるような優しい気持ちにしてくれる物語です。
【こんとあき】
【作】林明子
ぬいぐるみのこんと、人間の女の子あきが、遠く離れたおばあちゃんの家まで奮闘しながら行く物語です。様々なアクシデントでこんはボロボロになっても、あきを心配させないために『大丈夫だよ』としか言いません。そんなこんが、なんともいじらしく泣かせてくれます。
【きつねのおきゃくさま】
【作】あまんきみこ
【絵】二㑨英五郎
きつねの良心の葛藤が痛いほど伝わってくる物語です。最初は自分のご馳走としか思っていなかった小動物たちにたいして、一緒に暮らしていくうちに愛情を抱いてしまうきつね。結末は悲しい物語ですが、孤独に生きてきたきつねだからこその結末だと思うと感傷深いです。
【やさしいライオン】
【作・絵】やなせたかし
ライオンとライオンを育てた犬の親子愛の物語です。人間の都合で離ればなれになってしまった二匹ですが、離れても尚、お互いのことばかりを想う二匹に待っていた結末は、なんとも悲惨です。ですが、一緒にいることを願っていた二匹にとっては、幸せな結末だったのかなと何度も読み返したくなる物語です。
自分が子供の時に読んだ絵本を読み返すと、その時気付かなかった絵本の奥深さに魅了されることでしょう。子供向けに作られたからこそ純粋で、素直に創られた作品ばかりなので、大人になった今の方が、絵本の魅力に気付かされるのだと思います。涙は心の洗濯です。泣きたい時には絵本を読んでみるのもいいかもしれません。