ドライブはウサギとハリネズミにご注意!
- 2017/4/17
春になると、何処かに出掛けたくなりますね。車でちょっと遠出して、綺麗な景色を見つけに行くのも楽しそうです。チェコでは、このドライブ中に、ちょっと気になる物を見かけます。
ウサギとハリネズミにご注意
チェコの道路は、両側が広大な畑になっていたり、草むらになっていたりします。車で走りながら、遠くの方の畑の中で、野生のシカが立っていたり、ウサギが飛び跳ねているのをよく見かけます。
そして、その動物たちは、道路にまで飛び出してきます。流石に、私はシカには一度しか遭遇していませんが、夜の暗闇で、車のライトに反射して光っていたシカの目は忘れません。
チェコで一番多く、道路に飛び出して不幸な目に遭ってしまう動物は、ウサギです。その次にハリネズミ、キジと続きます。ハリネズミは、日本では殆ど見かけませんが、チェコではちょっと街の中心を離れると、夜の草むらでハリネズミを見かけます。
こうして多くの動物が不幸な目に遭うのを防ぐために、緑の橋が道路に架けられています。陸橋なのですが、上は、動物たちが普段歩いているような自然な状態にするために、土がひかれ、草が生えています。道路でなく、この橋を見つけてあちら側に移動してくれるようにと、造られたものです。
ガソリンスタンドはコンビニ
チェコのガソリンスタンドは、ちょっとしたコンビニになっています。スーパーよりは値段が高めですが、簡単な食べ物、お菓子、飲み物や、車用品など、色々な物が売っています。サンドイッチや温かいコーヒーが売られ、休憩場所もあります。そして、ここでのトイレは、無料です。なので、ドライブで疲れたら、ガソリンスタンドに寄って、休憩してトイレも済ませます。
高速道路は、シールを貼って走る
チェコの高速道路には、料金所がありません。でも、タダではありません。ガソリンスタンドなどで、先に高速道路用のシールを買って、それを車のフロントガラスの端に貼り付けます。
10日間、1ヶ月間、1年間と、高速道路を走りたい期間を自分で選んで買います。10日間なら1500円くらい、1年間なら7500円くらいです。その間は走り放題なので、沢山高速を使う人には、お得かも知れません。
1年間用のシールは、開始が2月と決まっているので、例え7月に年間シールを買っても、次の年に入って、1月いっぱいで期限は切れてしまうので、注意してください。2月に使い始めなくては、まるまる一年は使えません。
ライト
チェコでは、日中も車のライトを点灯するのが交通ルールです。点けていないと、警察に捕まります。
以前、車でオーストリアから国境を越えてチェコに入って来た知人が、チェコに入っていきなり警察に止められたそうです。ライトがついていないから罰金だっだそうです。日本では無い規則なので忘れがちですが、ご注意ください!
信号の代わりにグルリと回る
交差点では、信号の代わりに、グルリと回る輪があります。右回りで車が回り、自分が行きたい道まで来たら、そちらに出ていきます。慣れるまでは、この輪に入るのも出るのも、タイミングが難しいのですが、慣れたら、信号待ちするよりもずっと早く、気持ちよく走れます。しかも、信号だと電気の費用がかかりますが、これだとタダなので、エコですよね。
道路脇の花輪
道路の脇に、花輪が飾られているのをよく見かけます。これは、そこで事故があり人が亡くなられたことを示しています。きっと、ご親族や友人が、その方を忘れない為に、花を飾っているのだと思います。時には、事故当時に乗っていたバイクの車輪が飾ってあったり、木が植えられたり、名前が書かれていたりもします。記念碑とまではいきませんが、ひっそりと立てられています。
この花輪を見つける度に、交通事故の恐ろしさを感じ、安全運転を心がけ、気が引き締まります。
チェコのドライブは、自然がいっぱいです。春には、果てまで広がる真っ黄色の菜の花畑や、南部のモラビア地方では美しい丘陵地帯にブドウ畑が広がっています。
でも、それだからこそ、飛び出してくる動物も多いので注意してください。そして、ガソリンスタンドで休憩しながら、ドライブを楽しんでください。