トリートメントでは足りない!美しい髪を保つヘアケア
- 2017/6/30
これから夏になる前にカラーリングをする方が増えていきますが、皆さんお手入れは大丈夫でしょうか?カラーする時に美容室でトリートメントを一緒にするのはもちろん髪にとって素晴らしい事ですが、それだけでは実は不十分なのです。そこで、今回はおうちで簡単に持続できる、ヘアケアをいくつかご紹介いたします。
髪が痛むメカニズム
そもそも髪の毛はなぜ痛むのか。髪の毛は3構造になっている事はご存知の方も多いのではないでしょうか。髪の毛をスパッと切った切り口は”かっぱ巻き(きゅうりののり巻きお寿司)”のようになっています。海苔の部分が”キューティクル”と呼ばれる髪の表面の部分、ご飯の部分が”コルテックス”と呼ばれるメラニン色素を含む部分、きゅうりの部分が”メデュラ”とよばれる髪の芯になります。
傷んでいない健康毛と呼ばれる髪の毛は、ごはんもしっかり詰まっていて見た目も綺麗なかっぱ巻きです。しかし傷んでいる髪の毛は、海苔は破れてるし、ご飯は黄色くくすんでいてしかもはみ出てスカスカ、キュウリまでふにゃふにゃな状態のかっぱ巻きです。
では、どうすれば綺麗なかっぱ巻き状態でいる事ができるのでしょうか。
キューティクルは魚のウロコ
まず、一度傷んでしまった髪の毛はもとに戻すことはできません。痛みが目立つと思う毛先の部分は思いきって切ってしまいましょう。
しかしカラーやパーマ、まして紫外線だけでも傷んでしまう私たちの髪の毛、少しでも綺麗な髪をキープするために、魚のウロコのようなキューティクルを整えましょう。
キューティクルは魚のウロコのような形状で、髪の根本から毛先に向かって髪の表面を作り上げています。髪の毛が濡れている状態だと、このウロコが一斉に立ちあがり、髪が乾くと倒れます。濡れてウロコがたっている髪に、ただめちゃくちゃにドライヤーをすると、ウロコもバラバラに倒れてしまいます。
そこで、ドライヤーをするときは髪の根本から乾かし、根本が乾いたら徐々に毛先まで手櫛を通しながら乾かしましょう。そうすることによって、ウロコがドミノ倒しのように綺麗に整列しながら倒れて、艶が生まれます。さらに、綺麗に整列している事によって、外部の紫外線などの刺激からも髪を守ってくれます。
寝る時は三つ編みがベスト
髪の毛は、摩擦によってもダメージを受けやすく、髪が長いのにそのまま寝てしまうと枕との摩擦でキューティクルがガサガサになってしまいます。そこで、ベッドに行く前に軽く三つ編みをしておきましょう。ふたつに分けておさげにしてもOKです。
そうする事で、寝ている間も髪1本1本が動きづらくなるため、摩擦を軽減することができます。
おでかけの時には紫外線防止スプレー
実は、紫外線はかなり髪の毛を傷ませます。最近はドラッグストアーやインターネットでも簡単に買えるようになった髪用の「紫外線防止スプレー」、これを常日頃から使ってみるのも良いアイディアだと思います。「髪の日焼け止めスプレー」として売られているかもしれません。
髪は、紫外線で日焼けするとどんどん黄色っぽくなっていきます。黄色っぽい髪の毛は、より髪を傷んで見せるので、黄色っぽくなった髪はカラーリングでトーンダウンして見た目から傷んでいないような髪質に見せていきましょう。
洗い流さないトリートメントはつけすぎ注意
ドライヤーの前やお出かけ前のスタイリングに、洗い流さないトリートメントを使っている方も多いと思いますが、実は使い方を間違っている方も同じように多くいらっしゃいます。
いくら髪の毛が痛んでいるからといって、洗い流さないトリートメントをたくさんつければ良いというものではありません。上にも挙げたように、一度傷んだ髪の毛は治すことはできないのでトリートメントをたくさんつけても意味がありません。どうしようもなく傷んだ部分はカットして、適量(物にもよりますが100円玉くらい)を毛先中心につけるだけで十分です。
毎日の簡単なヘアケアで、綺麗な髪を持続していきましょう。