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西洋医学と東洋医学、どちらも上手く使いましょう
- 2015/5/19
西洋医学だ東洋医学だと聞くことはあっても、何がどう違うのかご存知でしょうか。普通の病院は西洋医学、漢方薬は東洋医学といった分類が一般的ですね。どちらが良いかで論争になったりすることもあるようですが、どちらにも一長一短あります。どんな風に使いわけていくのが一番いいのでしょうか。
○西洋医学
普通の病院は西洋医学が基本です。いろいろな機械を使って検査をし、病気の原因を突き止めて薬を処方し手術をします。たとえば腫瘍があれば手術で切除します。痛みがあれば痛み止めを出します。胃潰瘍なら潰瘍が治る薬を出してくれます。即効性がある場合が多いですし、何よりまず痛みを止めてくれるのは西洋医学です。
○東洋医学
日本ではまだ少ない漢方医か、漢方薬局の薬剤師に相談することになります。鍼灸は東洋医学ですが、整体はどちらでもあります。機械を使って検査することもありますが、基本は脈や舌や体質を見て診断します。痛みや腫瘍に対処するのではなく、なぜ痛みや腫瘍があるのかに対処するので即効性がない場合が多いです。根本的な体質改善から始まります。
○どちらがいいのか
西洋医学が絶対と言う人も、東洋医学が絶対と言う人もいますね。でもこれってどちらか選ぶものではないでしょう。検査や手術は西洋医学が絶対に確かです。東洋医学には手術という概念がそもそもありません。けれどどんなに検査しても手術が上手くいっても、根本的な体質は変えられません。たとえば湿疹がでやすい人がいたとします。皮膚科のお薬で湿疹が消えても、体質が変わらなければまた湿疹がでます。つまりはどちらも上手く使って治していけばいいのです。
○病気を治して病気の元を治そう
何かしら体に不調があったら、まずは病院に行きましょう。血液検査や尿検査だけで結果が出ることもあれば、内視鏡やCTやMRIといった検査が必要な場合もあるでしょう。何にしても今現在の状態がわからなければ対処のしようがありません。そのためにまずはきちんと検査をしてもらいましょう。
検査の結果病気が判明したとします。内服薬だけで治る場合もあれば、手術が必要な場合もあるでしょう。いずれにしても、当面の病気はそれで落ち着いたとします。けれど問題はなぜそうなったのかです。そこを改善しなければ同じことを繰り返すことになります。そのなぜを改善するのが東洋医学なのです。病院で病気を治すとともに、根本的な体質改善を漢方や鍼灸で試してみましょう。これは重い病気であればあるほど大切です。
○漢方薬を使うなら
いろいろな漢方薬が市販されていて、漢方薬は効かないという人もいます。でも市販の漢方薬は、ある意味西洋薬に似ているのです。大雑把な体質をとらえて万人向けの処方をお薬にしているため、細かい部分は拾えません。本来の漢方薬は1人1人処方が違いますし、違って当たり前なのです。ただ個別に処方してもらえる漢方薬は保険がききません。月数千円から数万円かかることもあります。けれど病気を元から断つならば、結果的には得になるでしょう。
西洋医学も東洋医学もどちらも大切です。どちらが優れているかではなく、双方の優れた部分を使って健康になることが一番大事なのです。