はじめての投資!初心者におすすめの資産運用方法
- 2015/6/16
高まる資産運用への関心
2014年からNISA(少額投資非課税制度)がはじまり、これまで投資に縁がなかった人も個人投資家デビューするケースが多くなってきています。また確定拠出年金制度も拡大し、より多くの人が活用できるようになってきています。しかし、これまで自分で資産運用した経験がなかった、定期預金しかしたことがない、という人は投資に関する知識がないのではないでしょうか。今回は投資にはどのような種類があるのか、初心者にはどのようなものがおすすめなのか、ということについて紹介していきましょう。
ローリスクの資産運用
多くの人が利用している銀行預金は、もっともリスクが低い資産運用です。えっ、銀行預金も資産運用なの?と思われる人も多いかもしれませんが、ほんの少しでも利息がつくため、資産運用の一種と言えるのです。
しかし、現在の金利では数百万円の資産をもっていても、一年間につく利息は数十円にしかなりません。これではとても資産を増やすことはできません。そこでリスクをなるべく抑えて、しかしただ貯蓄するよりも少しはお金を増やしたい、という人におすすめなのが公社債への投資や、ローリスクの投資信託の購入です。
公社債とは国が発行している国債や、地方自治体が発行している地方債、また企業が発行している社債などのことで、元本割れする可能性が少ないものです。これらはリターンは低いですが、銀行預金よりはリターンを得ることができます。
また投資信託の中でもMRFやMMFと言われるものは、非常にリスクが低くなっています。MRFは短期もの、MMFは長期ものの公社債に投資する投資信託で、安全に取引することができます。通常の投資をはじめる前に、これらで投資の仕組みを知ってみる、という使い方でもいいでしょう。
ミドルリスクの資産運用
公社債への投資よりもややリスクが高く、初心者にも可能なものとなると、株式投資や外貨預金、転換社債などがあります。株式投資は言うまでもないですが、上場されている企業の株を購入し、運用することです。
外貨預金とは、保有する資産を外貨建てにして運用することです。日本では低金利政策が行なわれているため銀行に預けてもほとんど利息がつきませんが、海外ではちがいます。外貨預金にはユーロやオーストラリアドル、人民元、トルコリラなどさまざまなものがありますが、経済成長している新興国ほど高い金利で運用できることが多いです。また、預けたときから円安が進行すれば、為替差益で儲けることもできます。
転換社債とは、株式に転換することができる社債のことです。株式に転換できるのは一度だけで、株式を社債に戻すことはできません。転換社債は、最初は社債として保有することで利子を受け取り、株が値上がりしたときには転換権を行使して株式にかえることができます。
また株式や海外の公社債を投資対象にした投資信託商品も初心者には向いています。これらの株式投資や外貨預金、転換社債、投資信託は、公社債投資などに比べるとややリスクがありますが、その分多くのリターンを得ることができます。これをきっかけに、自分にあったものからはじめてみてはいかがでしょうか。