養老保険のメリット・デメリット
- 2016/2/18
養老保険とは?
生命保険のひとつに養老保険というものがあります。生命保険とは契約期間中に被保険者が死亡したときに保険金が支払われる保険ですが、定期型と終身型とがあります。定期型は5年、10年など一定期間加入するもの、終身型は一生涯保障が続くものです。これらは共に保障性という面では優れていますが、貯蓄性は養老保険の方が優れています。
養老保険とは、死亡したときには死亡保険金が、満期まで生存していた場合は満期保険金が支払われるという保険です。死亡保険金と満期保険金は同額に設定されています。保険料は他の保険に比べればやや高いですが、確実に保険金を受けとることが出来ます。加入する人は、貯蓄をしたいが保障もほしい、という人が多いようです。養老保険には以下のようなメリット・デメリットがあります。
メリット
・保障と貯蓄共に確保できる
養老保険は保険ではありますが、貯蓄を目的として利用されることが一般的です。定期預金ならばもちろん貯蓄のみですが、養老保険は貯蓄しつつ保障も受けることができます。保険金には満期時の「満期保険金」、死亡時の「死亡保険金」、高度障害になったときの「高度障害保険金」があります。
満期保険金は積立金が受けとれるというものなので、預貯金と変わりありません。しかし満期の前に死亡しても、満期保険金と同額の保険金を受けとることができます。
・満期保険金として確実に保険金を受けとることができる
生命保険に加入する場合、定期型ならば貯蓄性はなく保障のみになります。終身保険ならば被保険者が死亡しない限り保険金を受けとることはできません。しかし養老保険の場合は、満期まで生存していれば生存中に保険金を受けとることが出来ます。
・元本割れしない
養老保険は基本契約だけならば元本割れしません。満期保険金よりも支払う保険料の総額の方が多いこともありますが、それは特約を付帯している場合です。養老保険の満期保険金は積み立て部分であり、特約部分は掛け捨てになります。本当に自分に必要な保障があるのならば特約を付帯させてもいいかもしれませんが、それがなければ特約はつけないほうがいいでしょう。
デメリット
・保険料が高い
これは終身型の生命保険でも同じですが、養老保険には積み立て部分と掛け捨て部分があるため、保険料はそれだけ高くなっています。
・終身保障ではない
養老保険は満期が過ぎると保障が受けられなくなります。例えば高齢になって満期保険金を受けとることができても、死亡時には何も保障がなくなる、という場合もあります。
養老保険がおすすめの人
養老保険は特別運用面で優れている保険ではありません。そのため、低リスクで貯蓄したいが預貯金よりは保障がついている養老保険の方がいいかな、という人にはおすすめです。保障のために加入するよりも、貯蓄のためと割り切って契約するべきでしょう。また途中解約すると損することが多いため、契約するならば満期まで継続する確実な計画性をもたなければなりません。