全部言えますか?お料理の基本の「さしすせそ」
- 2015/9/1
いつも何気なく使っている調味料。知っていたようで、意外と知らない!?お料理の「さしすせそ」何を示しているか全部言えますか?お料理の基本の「さしすせそ」もう一度しっかり覚えて、毎日のお料理の味付けをもう少し意識してみませんか?きっと、お料理をするのが少し楽しくなりますよ!
・お料理の基本の「さしすせそ」とは?
これは、和食における基本の調味料のことをわかりやすく示した言葉です。この調味料の順番に味付けするとよいと言われています。この順番にもきちんと根拠があるんです。では、お料理の基本の「さしすせそ」を、順番に説明していきましょう。
・さしすせそ の「さ」
これは、もう皆さんご存知かと思いますが、「砂糖」です。砂糖は、浸透するのが遅いため早めに入れて味をしみ込ませます。また、他の調味料の浸透もよくする働きをしてくれます。
・さしすせそ の「し」
こちらは、しょうゆと間違えてしまう人もいるかもしれませんが、「塩」です。塩は、素材の水分を外に出す作用がありますので、あまり早くに入れてしまいますと素材が堅くなってしまいます。
・さしすせそ の「す」
こちらもわかりやすいですね。「酢」です。
・さしすせそ の「せ」
「せ」は、せうゆ、しぇうゆ、しょうゆ・・・「醤油」になります。
・さしすせそ の「そ」
「そ」は、「お味噌」の、そです。
この、お酢、お醤油、お味噌は、香り豊かな調味料ですので、香りが飛んでしまわぬよう、仕上げの直前に入れるのです。これだけだとちょっと漠然としていてイメージがわかないかもしれませんので、少し具体例を出してみますと、卵焼きを作る時、お砂糖、お塩を入れるのは同じでも、入れる順番で味が大きく変わってきてしまうんです!卵焼きの味付けを甘くしたい場合は、お砂糖を多めに、お塩を少なめに・・・必ず、①お砂糖、②お塩の順番で入れてください。どうせ混ぜるのだからいっしょでしょう?と思いますよね?それが、不思議と逆に入れてしまいますと、いくら入れる量が違っていても、お塩の味が強くなってしまい、甘い卵焼きの味が引き立たなくなってしまいますし、ぱさぱさとした堅めの卵焼きになってしまうんです。また、野菜などの油炒めをする時、始めは、塩コショウで味付けをし、最後、火を止める直前にお醤油やおだし、オイスターソースなどで仕上げの味付けをしますし、味噌汁を作る時も、お味噌は火を止める直前に入れますよね。当たり前のように作っていたお料理の味付けにも調味料を入れる順番がきちんとあり、それによってお料理の味や風味が大きく変わるものだったんですね。
お料理の基本の「さしすせそ」。
もう一度、頭に刻み込み、今日からおいしいお料理の味付けを心掛けてみませんか?